2003 Fiscal Year Annual Research Report
線毛発生における中心子のde novo複性の分子機構の解明
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14570002
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
萩原 治夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80189464)
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Keywords | 線毛 / 線毛発生 / 基底小体 / 中心子 / ルートレット / 免疫組織化学 / 卵管 |
Research Abstract |
1、線毛発生における中心子の複製機構には、二つの経路が知られている。すなわち既存の中心子の周囲に形成される中心子経路と既存の中心しに無関係の非中心子経路、すなわち中心子のde novoの複製経路である。細胞において、中心子は核の周囲のゴルジ領域に存在し、また線毛発生における複製中心子は、多数のvesicleと共存する。細胞におけるゴルジマトリックス蛋白質と中心子との関係、de novo複製した中心子とゴルジマトリックス蛋白質との関係について、種々の培養細胞、種々の実験動物の線毛上皮細胞をもちいて光顕免疫組織化学的、電顕免疫組織化学的、細胞生物学的に解析した。中心子には、細胞周期をつうじてGolgi58Kが付随し、この局在は、BFAや微小管重合阻害剤などの薬剤投与によっても阻害されなかった。複製した基底小体にもゴルジマトリックス蛋白質が局在し、中心子のde novo複製にゴルジマトリックス蛋白質の関与が示唆された。 2、細胞先端部に移動して基底小体となった複製中心子からは、線毛が伸長し、基底小体付属構造が形成される。ルートレットは基底小体の近位端から細胞深部にむかう横紋を持った構造で、線毛運動の制御に密接に関係していると考えられている。ルートレットの構成蛋白質としてルートレチン、195Kたんぱく質が見出されている。ルートレットに対する抗体を利用して、ルートレットの機能の分子機構について、細胞生物学的、形態学的手法を用いて解析した。ルートレットは、線毛を延ばした基底小体だけでなく、普遍的に中心子に付随する構造であり、中心子の位置の決定、細胞先端部における基底小体の固定に深く関与することが見出された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Hagiwara H, Ohwada N, Takata K: "Cell biology of normal and abnormal ciliogenesis in the ciliated epithelium."International review of cytology. 234(in press). (2004)
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[Publications] 萩原治夫: "線毛のルートレット"ミクロスコピア. 20・4. 20-21 (2003)
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[Publications] Matsuzaki T, Tajika Y, Suzuki T, Aoki T, Hagiwara H, Takata K: "Immunolocalization of water channel, aquaporin-5(AQP5) in the rat digestive system."Archives of Histology and Cytology. 66・4. 305-315 (2003)
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[Publications] Takata K, Takahashi Y, Matsuzaki T, Tajika Y, Hagiwara H, et al.: "A simple electroporation method for the introduction of plasmids into cells cultured on coverslips for histochemical examination."Acta Histochemica et Cytochemica. 36・4. 317-323 (2003)
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[Publications] Shinoda Y, Matsuzaki T, Yokoo-Sugawara M, Hagiwara H, et al.: "Induction and Expression of Glucose Transporters in Pancreatic Acinar Cells by In Vitro Elecroporation."Acta Histochemica et Cytochemica. 36・1. 77-82 (2003)
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[Publications] Tajika Y, Matsuzaki T, Suzuki T, Aoki T, Hagiwara H, Takata K: "Cryosectioning of Cultured Cells on Permeable Support."Acta Histochemica et Cytochemica. 36・2. 119-122 (2003)
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[Publications] 萩原治夫(分担執筆): "初めてでもできる共焦点顕微鏡活用プロトコール:多重染色法"羊土社. 217(70-77) (2004)