2003 Fiscal Year Annual Research Report
動画システムを用いた遠隔病理診断による病理組織及び細胞学的診断の実用的研究
Project/Area Number |
14570142
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
安達 博信 鳥取大学, 医学部, 助教授 (70112224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 充彦 鳥取大学, 医学部, 助手 (40325006)
庄盛 浩平 鳥取大学, 医学部, 助手 (60314572)
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Keywords | 遠隔病理診断 / 静止画 / 術中迅速診断 / 細胞診断 / 動画 |
Research Abstract |
平成14年度に引き続き、術中遠隔病理診断(以下、テレ診断と略)、遠隔細胞診断における標本作製の検討を行った。術中組織標本においては標本の凍結・薄切・染色を病理診断担当技師に指導し、診断に適した標本作製が可能となった。細胞診断では染色性の改善を試みたが、臨床側での標本採取、固定などが問題点として残っている。 平成15年10月2日から庄原赤十字病院と動画、静止画を併用したテレ診断を開始した。電送される組織の観察には動画を用い、画像の保存と手術室への診断報告には静止画を使用している。 静止画のみの診断に比較し、以下の項目の改善があった。 (1)迅速標本の全体像の観察が容易となり、標本断端部の組織標本の見落としが防げるようになった。(2)連続的に所見を観察でき、診断の報告までの時間の短縮ができた。(3)診断開始から終了までの時間的ロスが少なくなった。(4)細胞診標本では不十分ではあるが、スクリーニングが可能となった。(5)細胞診標本の観察では焦点を連続的に変えることが可能で細胞や核内の構造、細胞集塊内部の詳細な観察が可能となった。(6)診断病理医の拘束時間、精神的負担の軽減がはかれた。
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