2004 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌の悪性度評価における細胞形質発現と遺伝子異常の関連
Project/Area Number |
14570148
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
八尾 隆史 九州大学, 医学研究院, 助教授 (20243933)
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Keywords | CD10 / MUC2 / gastric mucin / マイクロサテライト不安定性 / 大腸癌 / 混合型形質 |
Research Abstract |
これまでの研究で、胃型(human gastric mucin)、腸型(MUC2、CD10)のマーカーを用いた形質発現と大腸上皮性腫瘍の発育進展様式と悪性度および遺伝子異常の関連を解析し以下のことが判明し、これらの結果を基礎としてさらに解析を進行中である。 胃腸混合型形質が高率にみられる絨毛性腫瘍や炎症性腸疾患に合併した癌において、マイクロサテライト不安定性(MSI)の解析をhMLH1やMSH2を用いた免疫染色やマイクロサテライトマーカーを用いたPCR法により、混合型形質とMSIの解析を継続しており混合型形質を示す大腸癌ではMSIの関与が高率であることが判明しつつある。また、若年者大腸癌とMSIの関連がしばしば報告されているので若年者大腸癌における形質発現を調べたところ混合型形質を高率に認め、若年者大腸癌と形質発現とMSIの関連が示唆されたが現在データーが不十分であり、絨毛性腫瘍や炎症性腸疾患に合併した癌と併せて実験を行った。 また、CD10の発現する癌では肝転移やリンパ節転移が高率であり、CD10発現は高悪性度の指標であることが判明していたがその機序が解明されていない。肝転移の危険因子であるTGF-α、VEGF、CD44などとの相関を調べたが、今のところCD10と相関のある因子は見つからず、継続してCD10の機能を解析した。
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Research Products
(2 results)