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2004 Fiscal Year Annual Research Report

組織マイクロアレイを用いた癌における遺伝子発現の研究

Research Project

Project/Area Number 14570167
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

向井 清  東京医科大学, 医学部, 教授 (20190837)

Keywords組織マイクロアレイ / 免疫染色 / in situ hybridization / パラフィンブロック / DNA / mRNA
Research Abstract

ホルマリン固定組織におけるin situ hybridizationにおいては検出するmRNAの保存状態と、それを検出のために露出させる蛋白分解酵素処理の条件が非常に重要となる。この条件設定のために1日から16日までホルマリン固定を行った肝、腎、膵などのパラフィンブロックを作製した。このブロックから組織片を採取して組織マイクロアレイブロックを作製した。このブロックの切片を用いてβ-2-micorglobulinのmRNAをin situ hybridizationにて検出した。蛋白分解酵素としてプロテアーゼKを用い、その濃度を5μg/mlから30μg/mlまで、反応時間を10,20,30分として、染色性を比較検討した。固定の条件としては1日が最良であり、それ以上となると染色性の低下が見られた。また、プロテアーゼKの処理条件は組織により異なり、単一の条件では最良の結果が得られことが判明した。
次に乳癌症例271例のパラフィンブロックから組織マイクロアレイを作製した。この切片を用いてアポトーシス関連遺伝子であるDJ-1の発現をin situ hybridizationにより検出し、結果を乳癌の予後因子である組織学的悪性度、リンパ節転移、免疫染色によるエストロゲンレセプター/プロジェステロンレセプターやHer2の発現と関連させて検討した。その結果DJ-1の過剰発現は69%の症例で現象は13.7%で見られた。予後因子との相関ではDJ-1の発現状態はリンパ節転移、エストロゲン/プロジェステロンレセプターの発現と関連し、腫瘍の悪性度を反映していると考えられた。
このように組織マイクロアレイは形態観察から、免疫染色、そしてin situ hybridizationというように多くの手法を使った癌の病理学的検討を多数例で行う場合、非常に有用であることが証明された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 組織マイクロアレイ2004

    • Author(s)
      向井 清, 五百部浩昭, 高橋俊二
    • Journal Title

      病理と臨床 22 臨増

      Pages: 19-23

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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