2002 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化退縮の形態学とPPARs発現との関連についての研究
Project/Area Number |
14570169
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山田 勉 日本大学, 医学部, 講師 (40182539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生沼 利倫 日本大学, 医学部, 講師 (30223704)
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Keywords | PPARα / PPARγ / 動脈硬化症 / 退縮 / 陥凹性動脈硬化巣 / 大動脈 / RT-PCR法 / 泡沫細胞 |
Research Abstract |
中心性陥凹を持つ動脈硬化性病変(以下、陥凹性病変)は退縮像の一形態であることを提唱してきた。一方、RT-PCR法により粥状動脈硬化巣におけるperoxisome proliferator-activated receptors(PPARs)を検討し、PPARs(α,γ発現を認めた結果を報告した。同様に陥凹性病変においてPPARs発現も認める結果を得ている。現在、動脈硬化発症・進展および退縮におけるPPARs発現の意義を詳細に検討中である。 1.ホルマリン固定後に抗PPARγ抗体による陥凹性病変の免疫組織学的検索:陥凹性病変の中央部の陥凹部とその周囲堤とを比較すると、陥凹部よりも周囲提に泡沫細胞は集積する傾向を認めた。陥凹性病変の泡沫細胞核内にPPARγ陽性像を認め、また、内皮細胞や平滑筋細胞もPPARγは陽性であった。 2.PPARs発現検索:陥凹性病変についてRT-PCR法によりPPARαおよびPPARγ mRNA発現を検索した結果、陥凹性病変の中央の陥凹部と周囲堤部の両者にPPARαとPPARγ mRNA発現を認めた。PPARγ mRNA発現は陥凹性病変の陥凹部よりも周囲堤部に強い発現を認め、PPARα mRNAについては、陥凹部と周囲堤部との間に明瞭な差異は認められなかつた。現在、さらに半定量的解析を進行中である。 3.予定:(1)陥凹性病変についてRT-PCR法によるPPARs発現を認めた結果を投稿準備中である。PPARγは泡沫細胞に多い傾向にあったが、RT-PCR法では半定量的検索でもあり、局在と差異についてさらに検討を要する。そのため、(2)動脈硬化巣におけるReal Time-PCR法によるPPAR定量的検索などを行い、同様に陥凹性病変のPPARsの定量解析を行い、退縮病変形成課程を明らかにする予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sueyoshi S, et al.: "Expression of peroxisome proliferator-activated receptor subtypes in human atherosclerosis"The Annals of the New York Academy of Sciences. 947. 429-432 (2001)
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[Publications] 山田 勉, 他: "動脈硬化退縮と陥凹性病変におけるPPARs発現の意義に関する検討"日本老年医学会雑誌. (発表予定). (2003)