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2003 Fiscal Year Annual Research Report

増殖・アポトーシス・自然免疫に関与するNod1遺伝子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 14570177
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

堀江 泰夫  秋田大学, 医学部, 助手 (30282164)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 純夫  秋田大学, 医学部, 教授 (20138225)
鈴木 聡  秋田大学, 医学部, 教授 (10311565)
KeywordsNod1 / 増殖 / アポトーシス / 自然免疫 / ノックアウトマウス
Research Abstract

Nod1欠損マウスに由来する細胞のアポトーシス感受性
フローサイトメトリー法とcaspase-3の切断をWestern blot法により検出する方法で、Nod1ノックアウトES細胞は野生型ES細胞に比べてアニソマイシン、シスプラチン、紫外線刺激に対するアポトーシス感受性が亢進していた.一方、胸腺T細胞と末梢の活性化T細胞のアポトーシス感受性は、両群間で差はみられなかった.Nod1はES細胞においてアポトーシス抵抗性分子であることが示唆された.
Nod1欠損マウスに由来する細胞の増殖能
野生型マウス、ヘテロマウス、ノックアウトマウス由来のES細胞を10%FCS存在下に培養しトリチウムサイメジンの取り込みを測定し増殖能をみたところ、この順にトリチウムサイメジンの取込みが増加していた.また、Nod1変異ES細胞の生体内での成長速度の違いをみるために、野生型、ヘテロ、ノックアウトES細胞をヌードマウスの皮下に移植したところ、この順に大きなテラトーマを形成した.一方、種々の刺激下にトリチウムサイメジンの取り込みでみたT細胞およびB細胞の増殖能については各群間で差はみられなかった.Nod1はES細胞において増殖を促進する分子であることが示唆された.
Nod1欠損マウスの易感染性の検証
野生型マウスとノックアウトマウスの尾静脈より黄色ブドウ球菌を静注したところ、ノックアウトマウスの累積生存率は野生型に比べて有意に低下した.一方、野生型マウスとノックアウトマウスに由来する活性化T細胞の培養上清中のIL2濃度や血清IgG1・IgG2a・IgG2b濃度、T細胞依存性および非依存性抗体産生能に差はみられなかった.さらに、野生型マウスとノックアウトマウスに由来するマクロファージのリポポリサッカライド・ペプチドグリカン、リポタイコ酸に対する二酸化窒素の産生にも差はみられなかった.Nod1ノックアウトマウスは易感染性であることは明らかにされたが、その背景にある獲得免疫や自然免疫には検討した範囲では差はなく、そのメカニズムの解明を引き続き継続していきたい.

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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