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2002 Fiscal Year Annual Research Report

赤痢アメーバの150-kDaレクチンを標的とした防御免疫の構築

Research Project

Project/Area Number 14570223
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

橘 裕司  東海大学, 医学部, 助教授 (10147168)

Keywords赤痢アメーバ / 接着 / レクチン / モノクロナール抗体 / Entamoeba dispar / 組換え蛋白質
Research Abstract

赤痢アメーバが感染して病原性を発揮するには、宿主細胞に接着することが必須の過程である。我々は、虫体表面に150-kDaのガラクトース・N-アセチルガラクトサミン特異的レクチン(Igl1およびIgl2)の存在を明らかにした。このレクチンは約12%ものシステインを含み、その多くがCXXCとして存在する特異な蛋白質であった。赤痢アメーバIglに対するポリクローナル抗体は、病原性のないEntamoeba disparとも反応することから、E. disparにも類似の蛋白質が存在すると考えられた。そこで、赤痢アメーバのIgl1遺伝子断片で、E. disparのcDNAライブラリーをスクリーニングし、遺伝子をクローニングした。この遺伝子は1110個のアミノ酸をコードしていた。赤痢アメーバのIgl1とはアミノ酸レベルで77%の相同性を示したが、システインは同じ位置に認められた。サザンプロット解析により、E. disparにも少なくとも2つのIgl遺伝子が存在することが明らかになった。また、赤痢アメーバIglの全長、N末端側(N断片)、中央部(M断片)、C末端側(C断片)をコードする遺伝子を、それぞれ大腸菌に導入して発現させた。これらの組換え蛋白質と、抗赤痢アメーバIglポリクローナル抗体との反応性を、ドットプロットで調べた。全長の組換え蛋白質の反応性が最も強く、ついでC断片、M断片、N断片の順であった。また、アメーバの接着を阻止できるマウスモノクローナル抗体と組換え蛋白質との反応性を調べた。EH3033は全長の組換え蛋白質と反応したが、3つの断片とは反応せず、高次構造を認識していると考えられた。一方、EH3077は全長の組換え蛋白質とC断片に反応した。さらに小さい組換え断片を作製して反応性を調べた結果、この抗体のエピトープは989〜1088番目のアミノ酸の区間に存在することが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Y.Tsutsumi et al.: "Acanthamebic meningoencephalitis associated with alcoholic liver cirrhosis"Pathology Case Reviews. 7(6). 273-277 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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