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2002 Fiscal Year Annual Research Report

サイトカインによる免疫寛容維持と破綻のメカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 14570277
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

竹下 敏一  信州大学, 医学部, 教授 (60212023)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 伸幸  信州大学, 医学部, 助教授 (60280872)
KeywordsIL-2 / シグナル伝達 / MAP kinase / p38 / アポトーシス / STAM
Research Abstract

STAM1とSTAM2を胸腺特異的に遺伝子欠失させたマウスを作成したところ、Tリンパ球の減少が認められSTAMは生存に関わることが示唆された。このTリンパ球を用いて、IL-2シグナル伝達を解析した結果、MAP kinaseであるp38の活性化増進が認められた。MAP kinaseは細胞増殖、分化、細胞死、ストレス応答に深く関与する一連のカスケードからなるシグナル伝達系であり、大別して現在まで少なくとも3種の並行するシグナル伝達系が知られている。Positive selectionにおいてはMAP kinaseの一つであるERKファミリーが重要であることが示唆されている。一方でNegative selectionに関しては現在までp38系シグナル伝達の関与が示されている。p38はα、β、γ、δの4種のアイソフォームからなるセリン・スレオニンキナーゼであり、活性化には少なくともMkk3とMkk6の2分子が上流で関与することが知られている。p38は従前ストレス応答に関与することが知られ、紫外線や放射線により活性化され細胞死を誘導するほか、炎症性サイトカインの分泌に関与する。これらの点を踏まえて我々はMkk3とMkk6の遺伝子欠失マウスを用い、IL-2に対する反応を調べた。Mkk3ならびにMkk6遺伝子欠失マウス胸腺T細胞はIL-2刺激でほぼ同等に増殖したが、一方、IL-2を除去するとMkk6遺伝子欠失マウス胸腺T細胞はワイルドと同等にアポトーシスしたが、Mkk3遺伝子欠失マウス胸腺T細胞はアポトーシスに抵抗性を示した。このことはアポトーシスシグナル伝達にMkk3が関与する可能性を示唆している。従って、サイトカインに関わるアポトーシスにMkk3がどのように関連するかを解析中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tamala N., et al.: "Differential involvement of p38 mitogen-activated protein kinase kinases MKK3 and MKK6 in T-cell apoptosis"EMBO Rep.. 3. 785-791 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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