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2002 Fiscal Year Annual Research Report

細胞障害性T細胞のdual-レセプターによる抗原認識機構

Research Project

Project/Area Number 14570283
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

田邊 將夫  琉球大学, 医学部, 助教授 (30049077)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古謝 静男  琉球大学, 医学部, 講師 (60161923)
野田 寛  琉球大学, 医学部, 教授 (10045239)
Keywordsdual抗原認識 / 細胞障害性T細胞 / 樹状細胞(DC) / X-染色体遺伝子産物 / 自己寛容 / 骨髄細胞
Research Abstract

in vitroに於いて、アロの主要組織適合抗原(MHC)に対する細胞障害性T細胞(CTL)を誘導する系を用いる。従来の一般の培養系と異なるのは、今研究の系ではアクセサリー細胞として骨髄細胞(応答細胞と同一マウス由来)を培養に添加する事である。リンパ節細胞(Aマウス)とT細胞除去骨髄細胞(Aマウス)を応答細胞、マイトマイシン処理-脾細胞(Bマウス)を刺激細胞とする。この系で誘導されるCTLは、アロの刺激細胞上のMHCとX-染色体連鎖遺伝子産物(XLGP)抗原を、同時にまたdualに認識して誘導され、この両抗原を持つ標的細胞のみを障害する事を既に報告している。
今回は、コンカナヴァリンA(con A)によるポリクロナールなCTLを誘導し、その特異性を検討した。同一マウスからの応答細胞(Aマウス)及び刺激細胞(Aマウス)をcon Aで刺激すると、誘導されるCTLは自己(Aマウス)XLGPと(ポリクロナールに)アロのMHCをdualに認識する事を見い出した。
更に、dualな抗原認識を示すCTLが誘導される機構の解明のため、樹状細胞(DC)との関係を検討した。con Aを用いたポリクロナールなCTLを誘導する系において、刺激細胞中のDC群の内、骨髄系DC(MDC)をenrichすると、誘導されるCTLはdualな特異性を示し、逆にリンパ球系DC(LDC)をenrichすると、このdualな認識を示すCTLの特異性な抑制が見られた。即ち、自己XLGPに依存しかつアロMHCに特異的な抑制が見られた。
この結果は、今研究が、末梢及び中枢での自己寛容誘導の機構の解明となる事を示唆すると思われる。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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