2005 Fiscal Year Annual Research Report
T系前駆細胞の胎仔胸腺への移入に関与するケモカイン及びケモカインレセプターの解明
Project/Area Number |
14570288
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Research Institution | Meiji University of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
雨貝 孝 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (80094407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
糸井 マナミ 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 講師 (00257833)
塚本 紀之 明治鍼灸大学, 医療技術短期大学部, 講師 (80319524)
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Keywords | マウス / 胸腺 / T系前駆細胞 / ケモカイン / ケモカインレセプター / 細胞移入 / 器官形成 |
Research Abstract |
I.基盤研究(C)平成14-17年度 1)PDGFレセプターα鎖を欠損するPatch mutantマウスでは、神経冠細胞由来の間葉系細胞の欠損によって種々の器官形成の欠損を示す。胸腺原基の形成においては、血管形成は正常に起こるが、胸腺上皮細胞の機能的分化が起こらないことを見出した。(論文投稿中) 2)血管を介するT系前駆細胞の胸腺移入のAssay系を検討し、正常骨髄細胞30万個当たり約50〜100個の細胞が胸腺への移入活性を持っていることがわかった。さらに、胸腺へのT系前駆細胞の移入はきわめて短時間の間に起こること、胸腺へ移入する細胞のフェノタイプ及び細胞の数はきわめて限定されていること、さらに、移入した細胞はまず胸腺のPerivascular spaceには入りその後、胸腺実質内に入ることが明らかとなった。(論文Revise中) 3)胸腺での血管形成期とほぼ同時期に胸腺では、T細胞分化にかかわるDll1,Dll2の発現が見られることを明らかにした。(Cell.Immunol.) 4)マウスでは胸腺が胸郭内へ降りてくる過程で気管の近傍にもう1つの胸腺が形成され、その胸腺も第二の胸腺として機能することがあることを示した。(Science)
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Research Products
(2 results)