夜勤・交代制勤務従事者における糖尿病罹患とコントロールに関する追跡研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14570323
• Research Institution: Chiba University
• Principal Investigator: 能川 浩二 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40019584)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 諏訪園 靖 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90302546) ; 小林 悦子 千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80097427) ; 大久保 靖司 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (00301094)
• Keywords: 糖尿病 / 交代制勤務 / 深夜勤務 / 労働者 / 縦断調査

Research Abstract

今回の研究の目的は、夜勤・交代勤務従事者における糖尿病罹患の影響を他の要因を考慮し、非従事者と縦断的に比較して明らかにすることである。加えて、深夜・交代勤務の糖尿病のコントロールに与える影響を同様に検討し明らかにするとともに、それらの結果を元に夜勤・交代制勤務者における糖尿病の罹患予防およびコントロールのための方策を考案することである。
昨年度は研究計画書を策定し、協力事業場と契約を締結して、インフォームドコンセントを約7000人の従業員から得た。さらに、健康診断成績のデータベースの作成を開始した。本年度は引き続き健康診断成績のデータベースの作成を続け、健康診断成績データベースの拡充を行った。また、本年度の健康診断時に生活習慣、既往歴、現病歴などの問診情報の更新と内容の確認を全対象者に対して行い、それら情報の精度・信頼性を高める作業を行った。また、過去の夜勤・交代勤務従事状況を把握するために、労働者の同意を得た上で、マイクロフィルム化されている過去の給与台帳を資料として各労働者の勤務状況を過去10年間分にわたりデータベースに入力を行った。
以上の作業により、今回の研究で用いる予定のデータベースを完成したことが本年度の研究実績である。また、平成16年度にはこのデータの解析を進め糖尿病と夜勤・交代勤務の関連について検討を進め、成果の公開のための作業を行うことを予定している。