2004 Fiscal Year Annual Research Report
地域住民を対象とした緑茶飲用の高脂血症改善効果に関する研究
Project/Area Number |
14570328
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
青木 伸雄 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10109762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 美詠子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (30236012)
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Keywords | 高コレステロール血症 / 緑茶 / 疫学研究 / 無作為化比較対照試験 |
Research Abstract |
本年度の研究は、二重盲検無作為化比較対照試験により、緑茶ポリフェノールの総コレステロール低下作用を確証することを目的とした。 実施期間:平成16年4月〜10月。対象者:愛知厚生連渥美病院人間ドック受診者(現田原市、旧田原町+旧赤羽根町)のうち、血清総コレステロール軽度高値(200〜239mg/dl)の35〜60歳の男女で、一定の除外基準(高脂血症・糖尿病等で服薬治療中の者など)に該当しない50名。無作為化比較対照試験:人間ドックの受診当日に判明する血液検査結果に基づいて対象者を選出し、研究参加を希望する者を対象者として本無作為化比較対照試験を行った。対象者を緑茶群(脱カフェイン緑茶糖衣錠で一日カテキン約720mg摂取する群)または対照群(プラセボ糖衣錠摂取群)に無作為に割り付け、人間ドック説明会までの期間(2〜3週間)介入し、説明会時に採血を行った。浜松医科大学倫理審査委員会の承認を得て実施した。 研究結果:緑茶群では総コレステロールの平均値は、介入前の219.8mg/dlより介入後217.4mg/dlに低下した。対照群では221.3mg/dlより217.2mlg/dlに低下.した。しかし、これらの変化はいずれも統計学的に有意ではなかった。旅行予定者を除外基準としなかったために、その影響がみられた可能性が考えられた。今後、更に対象者を増やすとともに、新しい除外基準を設けて研究を進めることが望まれる。
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