2004 Fiscal Year Annual Research Report
中高年に対するヘルスプロモーション活動としての水中運動の有用性の検討
Project/Area Number |
14570347
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
那須 裕 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (50020839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥野 茂代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (90295543)
田村 正枝 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (30155270)
岩月 和彦 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20004666)
山田 幸宏 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (30166706)
野坂 俊弥 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (90281253)
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Keywords | 水中運動 / 高齢者 / ヘルスプロモーション / 健脚度 / QOL / セルフエフィカシー / 高血圧 / 生活習慣病 |
Research Abstract |
平成7年度に長野県看護大学の開学と同時に、学内の多分野領域の共同研究による地域高齢者のヘルスプロモーション活動推進検討を開始し現在まで継続している。平成11年度に室内温水プールが完成しこれを契機として、地域高齢者のより積極的なヘルスプロモーション活動の一環として水中運動講座を開始した。平成14年度より本科学研究費を3年に亘り受けることになり、中高年の人々が水中運動を継続することの意義、健康や日常生活継続への有効性について検討してゆくこととなった。 本研究終了時には、講座参加継続6年が7名、5年5名、4年13名、3年15名、2年20名、1年25名が常時参加者として登録されており、これ以外に中途参加、中途退出者を加えると、6年間で延べ200名の参加者を数えた。 毎年3月末に骨密度測定を実施して4月に開始する初心者クラスの参加者を募り、4月より月2回の初心者クラスと、月3回の上級者クラス2コースを実施した。運動の前後に血圧測定と問診を実施、年3回健脚度測定を行い、また年1回QOL,セルフエフィカシーに関するアンケート調査を実施した。 水中運動長期継続により多くの基礎体力項目に有意な向上は見られず、また低下もなかった。骨密度の値についても大きな変化は見られなかったが、健脚度は、特に女性参加者において、当初ふらつきの見られた数名に症状の改善が確認された。QOL,セルフ・エフィカシー尺度については、個々人の生活史の様々な事件により変動する面が大きく、一概に評価は出来ないと思われる。水中運動が高齢者の健脚度をはじめとする行動体力低下防止、予備力強化、転倒防止や他の持病の疾患の悪化防止、社会的引きこもりの予防、さらにQOL向上に如何に寄与するかを今後とも検討継続してゆくと共に、長期継続可能な人々の特性につき更に解析を行っている。
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Research Products
(1 results)