2004 Fiscal Year Annual Research Report
長寿に関連するミトコンドリア遺伝子型、HLA型及び生活習慣と健康状態との関係解析
Project/Area Number |
14570355
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Research Institution | Kyorin Unviersity |
Principal Investigator |
小風 暁 杏林大学, 医学部, 講師 (70271583)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高島 豊 杏林大学, 医学部, 教授 (20163199)
吉田 正雄 杏林大学, 医学部, 助手 (10296543)
佐藤 正夫 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (40255120)
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Keywords | ミトコンドリア遺伝子 / 長寿 / 飲酒習慣 / 喫煙習慣 / 肥満 |
Research Abstract |
長寿関連ミトコンドリア遺伝子型(Mt5178C/A=NADH脱水素酵素サブユニット2Leu237Met)間で生活習慣病発症のリスクが異なることが報告されている。現在我々は、茨城県、東京都、及び沖縄県在住の健常者を対象にしてMt5178A/C遺伝子型と健康状態について解析を行っている。これまでに学術論文として、Mt5178C/A遺伝子型と飲酒習慣が血圧に及ぼす交互作用(J.Hum.Hypertens.18:41-45,2004)、Mt5178C/A遺伝子型と飲酒習慣及び喫煙習慣が血清脂質に及ぼす交互作用(Exp.Gerontol.38:1071-1076,2003)、Mt5178C/A遺伝子型と飲酒習慣及び喫煙習慣が眼圧に及ぼす交互作用(Clin.Experiment.Ophthalmol.32:131-136,2004)、Mt5178C/A遺伝子型と喫煙習慣が血球計数に及ぼす交互作用(Arch.Gerontol Geriatr.40:113-122,2005)、肥満者におけるMt5178C/A遺伝子型と血清電解質濃度との関係(Meth.Ageing Dev. in press)、及びMt5178C/A遺伝子型と喫煙習慣が血清蛋白質分画濃度に及ぼす交互作用(Mech.Ageing Dev. 124:765-770,2003)について報告した。また学会にて、Mt5178C/A遺伝子型と、(1)空腹時血糖値及び糖負荷試験成績、(2)血清尿酸値、(3)一年間の血清脂質濃度の変化、及び(4)尿中8-OHdGとの関係についての発表を行った。以上、健康状態に対するMt5178C/A遺伝子型と喫煙習慣・飲酒習慣との交互作用を報告し、Mt5178C/A多型が生活習慣病に対するテーラーメイドの予防法の確立に寄与できる候補遺伝子であることを示した。
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