2004 Fiscal Year Annual Research Report
オロソムコイドの遺伝子多様性と機能の解析およびその展開的研究
Project/Area Number |
14570387
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Research Institution | National University Corporation Tottori University |
Principal Investigator |
入澤 淑人 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (90112226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 勲 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助教授 (00093633)
中川 真由美 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (00243410)
梅津 和夫 国立大学法人山形大学, 医学部, 助教授 (10091828)
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Keywords | オロソムコイド / α1-酸性糖蛋白 / 遺伝子多様性 / 遺伝子重複 / 機能解析 |
Research Abstract |
最近の集団遺伝学の大きな潮流のひとつは、未解明部分の塩基配列の決定はもちろんのこと、遺伝子重複などの精密な遺伝子の解明、自然淘汰の影響を受けている遺伝子領域の解明などである。さらに、もうひとつの潮流は、テーラーメイド医療と言われる個人の遺伝子型を反映した医療であり、薬物の代謝に関する遺伝子の研究もこのなかに包含されている。 本研究では、アフリカ人やドイツ人のORM遺伝子構造を明らかにした。これらの集団は日本人のORM1重複遺伝子とことなり、ORM1*F1が重複したものが主要な重複遺伝子であり、その他に、ORM1*S1が重複したもの、ORM1*F2とORM1*S1が重複したものなどが観察された。ORM2遺伝子の重複は存在しているものの、高頻度に出現しているものではないことがあきらかにされた。ORM1やORM2遺伝子の単一塩基多型(SNP)をみると、集団特異的なSNPと集団で共通のSNPが認められた。全体的にはORM遺伝子の多様性はアフリカ人において高かった。 これらの知見に基づいて、ORMのcDNAのクローニングをおこない、その遺伝子にsite-directed mutagenesisによって変異を導入し、市販ベクターのpcDNA3.1発現ベクターにligateし、オーバーラップエクステンション法により変異体を作った。大腸菌でサブクローニングしたのちCOS-7細胞にtransfectし、蛋白を得た。
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Research Products
(6 results)