2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトにおけるアルコールとその代謝産物の血中濃度推定の試み
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14570388
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤宮 龍也 山口大学, 医学部, 教授 (50219044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大洞 弓子 山口大学, 医学部, 助手 (90079757)
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Keywords | アルコール / アセトアルデヒド / 酢酸 / 薬物動態学 / トキシコキネティクス / 薬物速度論 / 代謝産物 / DNA多型 |
Research Abstract |
本研究は、アルコールとその代謝産物であるアセトアルデヒド・酢酸の血中動態を検討し、少数のデータから血中におけるアルコールとその代謝産物の推移を正確に推定する手法を開発することを目的としている。そのためには、血中におけるアルコールとその代謝産物の動態を知ることがまず重要となる。アルコールについての研究は多いが、アセトアルデヒドや酢酸の動態解析は少なく、よく分かっていないのが現状である。本年は、飲酒実験を本格的に行うために、予備的実験を行った。血中アルコール及びアセトアルデヒド・酢酸の濃度測定はガスクロマトグラフを使用し、気化平衡法によった。その際、血中アルコール測定法自体について方法論的再検討も行った。ガスクロマトグラフはオートサンプラーを備え、多数の測定を自動的に行うことができるものを使用した(島津製ヘッドスペース分析システム:GC-14A、HSS-4A、C-R7A)。血中アセトアルデヒド濃度と酢酸の測定法には迅速な前処置が必要であり、多数検体を処理するため、研究代表者と分担者が共同で実験を行っている。DNA多型については、採血を行い、DNAを抽出し、アルコール関連酵素の多型性についてPCR法により検討を行っているが、申請のキャビネットを使用し、電気泳動ゲル装置によりデータを解析する条件設定を行った。また、人体実験は貴重であるため、家兎を使い、アセトアルデヒドや酢酸についての予備的実験を行った。特に、日本人に多い、アセトアルデヒドが蓄積するタイプのフラッシャーについて検討するために、アルデヒド脱水素酵素阻害剤を使った実験を行い、アセトアルデヒドと酢酸についての動態解析を行った。
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Research Products
(1 results)