2002 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫疾患におけるAPRILおよびBAFFの遺伝子多型の関与の検討と機能解析
Project/Area Number |
14570415
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
塚本 浩 九州大学, 医学部附属病院, 助手 (70304772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 孝彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (90219212)
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Keywords | 自己免疫疾患 / 全身性エリテマトーデス / 慢性関節リウマチ / APRIL / BAFF / 遺伝子多型 / 疾患感受性遺伝子 |
Research Abstract |
本年度はAPRILを中心に研究を行った。APRIL遺伝子はゲノムDNAの構造が明らかになっていなかったため、まずゲノムDNA配列を決定し、APRIL遺伝子が6つのエクソンよりなることを明らかにした。次に翻訳領域を対象に全エクソンについてPCR-SSCP法を施行、泳動度の異なるバンドについて塩基配列を決定し、2種類の遺伝子多型(G67R、N96S)を同定した。SLE140名と健常人140名でアレル頻度を比較したところ、SLEにおいて67Gのアレル頻度が有意に高かった。N96Sの遺伝子多型のアレル頻度は健常人、SLE間で有意差を認めなかった。RA60名、健常人60名で比較したところ、RAにおいても67Gのアレル頻度が高い傾向が認められた。67G、67Rを含むAPRILcDNAを単離し、発現ベクターを用いてCOS-7細胞に遺伝子導入したところ、膜型から可溶型になるための従来の切断部位に加え、新たな切断部位を認めた。67G、67Rによる切断部位、効率の差は認められなかった。ELISA法を用いて血清APRILを測定したところ、SLE患者では健常人に比し血清APRILが有意に高値を示した。SLE患者における血清APRIL濃度と臨床症状、検査値の間に有意な相関は認められなかった。活動期、非活動期SLEを比較したところ、血清APRIL濃度に有意差を認めなかった。BAFFについては新しく開発したPLACE-SSCP法を用いて現在までに複数の遣伝子多型を同定している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Himeji D, Horiuchi T, Tsukamoto H, et al.: "Characterization of caspase 8L : novel isoform of caspase-8 that behaves as an inhibitor of the caspase cascade"Blood. 99. 4070-4078 (2002)
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[Publications] Tsukamoto H, et al.: "Calnexin is associated with and induced by overexpressed human complement protein C2"Anat Rec. 267. 7-16 (2002)
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[Publications] Koyama T, Tsukamoto H, et al.: "A novel polymorphism 67G of APRIL gene is associated with systemic lupus erythematosus"Rheumatology. (in press).