2003 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍免疫モジュレーターとしてのCOX2およびそのbyproductsの役割
Project/Area Number |
14570508
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Research Institution | JUNTENDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小林 修 順天堂大学, 医学部, 講師 (80296871)
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Keywords | 大腸癌細胞 / 腫瘍免疫 / cycloxygenase 2 / apoptosis |
Research Abstract |
COX2やCOX2のby-products(PGE2,EP1-4agonist, PGI2,PGD2,PGJ2)を過剰発現した上皮細胞のCytotoxic T cell Lymphocyte(CTL)の機能(FAS,TRAIL)に与える影響や、Macrophage(Mφ)の抗腫瘍効果(TNFα,iNOS)に与える影響を調べた。 各種大腸癌細胞株(HCA7,HCT116,HT29,DLD-1)を使用。これらの細胞のcharactarizationのためCOX2の発現をまずwestern blotで検討した。その結果HCA7は非刺激状態でもCOX2の高発現を呈したが、DLD-1では、高度発現、HT29では軽度発現、HCT116では発現が認められなかった。更に腫瘍免疫をつかさどるeffector細胞(CTL,MΦ)に対応するapoptosis関連物質(FAS,DR3,5)についてもwestern blotで検討したが、HCT116,DLD-1においては、FAS,DR3,5の発現は認められずHT29,HCA7において、IFNγ投与時に発現が認められた。 Effector細胞としては、monocyteの細胞株である、U937を実験に供す事とした。U937をIFNγで活性し、apoptosis関連物質(FAS-L, TRAIL)、i-NOSについてもwestern blotで検索を試みたが、FAS-L,TRAILの誘導は認められたが、i-NOSの発現は認められなかった。 活性化した、Effector細胞と、各種大腸癌細胞株(HCA7,HCT116,HT29,DLD-1)をco-cultureしたが、HCT116,DLD-1においては、COX2 inhibitorの有無にかかわらず、細胞障害自体が認められなかった。HCA7,HT29については、effector細胞と、大腸癌細胞の比を変更し検討中である。
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