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2002 Fiscal Year Annual Research Report

インターフェロンα遺伝子導入癌細胞と樹状細胞との融合細胞による抗消化器癌療法

Research Project

Project/Area Number 14570509
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

廣石 和正  昭和大学, 医学部, 助手 (80296996)

Keywords遺伝子治療 / 消化器癌 / インターフェロンα / 樹状細胞 / 免疫療法
Research Abstract

近年、癌に対する治療として、抗腫瘍効果を示す種々のサイトカイン遺伝子による免疫学的遺伝子治療の報告がなされている。本年度はマウス大腸癌細胞を用い、IFN-α、IL-12遺伝子療法の作用機序、治療効果、臨床への応用を検討した。マウス大腸がん細胞株MC38にレトロウィルスベクターを用いてIFN-α、IL-12遺伝子を導入し、それぞれの導入細胞株を樹立した。IFN-α、IL-12遺伝子導入癌細胞でいずれも野生株と比較して腫瘍原性が低下した。治療モデルではIFN-α、IL-12のサイトカイン遺伝子療法はともに抗腫瘍効果を示した。腫瘍細胞の免疫組織染色、フローサイトメトリーによる解析、腫瘍特異的細胞障害性T細胞の誘導実験により、IFN-αは腫瘍特異的細胞障害性T細胞の誘導により効果を発揮し、IL-12はNK細胞などの非特異的細胞障害を介して効果を発揮すると推測された。それぞれの作用機序に相異があり、各遺伝子導入細胞を組み合わせた治療により相加的な腫瘤増大抑制効果を認めた。本研究によりIFN-αとIL-12を組み合わせた免疫学的遺伝子療法の臨床応用への可能性が示唆された。
また、紫外線を照射しアポトーシスに陥った大腸癌細胞とともに培養することにより、ヒト樹状細胞は効果的に成熟化することが、樹状細胞の共刺激分子(CD80、CD86)の検索やアロリンパ球刺激試験の結果、確認された。今後、患者の癌細胞を紫外線照射しアポトーシスを誘導させ、患者樹状細胞と混合培養した後患者に投与する免疫療法の臨床応用への可能性が示された。
これらの研究を発展させ、サイトカイン遺伝子導入細胞と樹状細胞との融合細胞を用いての抗消化器癌免疫療法に着手する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Jun-ichi Eguchi: "Interferon-α and Interleukin-12 Gene Therapy for Cancer, Interferon-α Induces Tumor specific Immune Responses While Interleukin-12 Stimulates Non-specific Killing"Cancer Immunology and Immunotherapy. (In press). (2003)

  • [Publications] Shigeaki Ishii: "Dendritic cell maturation induced by delivery of ultraviolet-mediated apoptotic colorectal cancer cell lines"Anticancer Research. (In press). (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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