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2004 Fiscal Year Annual Research Report

自己免疫性胆管障害を構築する多段階免疫誘導を用いたPBCモデルの作製と病態解析

Research Project

Project/Area Number 14570512
Research InstitutionJIKEI UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE

Principal Investigator

銭谷 幹男  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (70138767)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 宏樹  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80256403)
KeywordsPBC / 動物モデル / 自己抗原
Research Abstract

§疾患特異的自己抗原の同定
昨年度までの研究で作製されたPBCモデルの免疫動態を解析し、胆管細胞認識自己抗体、CTLが誘導された場合に以下の検討を行った。
1)SEREX法を用いた自己抗体が認識する自己抗原の同定
まずPBCが惹起された肝臓から胆管細胞を分離しmRNAを抽出、合成したcDNAをファージにパッケージングしてcDNA発現ライブラリーの作製を試み、これを大腸菌に発現させIPTGで誘導された蛋白質をニトロセルロース膜に転写し、バクテリア吸収処置を施した血清と反応させHRP標識抗IgG抗体で陽性クローンをスクリーニングする予定であった。しかし、cDNAライブラリー作製は何とか出来たものの、大腸菌に発現させる段階でうまくタンパクの発現がみられず、PBCモデルでの自己抗体が認識する抗原のcDNAの塩基配列を決定できなかった。
2)cDNAライブラリー発現クローニングによるCTLが認識する自己抗原の同定
PBCが惹起されたマウス脾細胞から自己胆管細胞障害性CTLクローンの作製を試みた。またPBCが惹起された肝臓から肝細胞を分離しmRNAを抽出、合成したcDNAをファージにパッケージングして発現ライブラリーの作製も試みた。CTLクローンの作製は成功し4クローンほどとれ、発現ライブラリーも作製できた。しかし当初の予定のCOS細胞にプラスミドプールと抗原提示に必要なclass I cDNAを導入し過剰発現させ、CTLクローンと混合培養しIL-2分泌を指標にスクリーニングを行う段階がうまくいかず、CTLクローンのT細胞エピトープを決定することは出来なかった。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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