2003 Fiscal Year Annual Research Report
トランスジェニックマウスを用いたRNA結合蛋白質hnRNP B1の肺発癌作用の解析
Project/Area Number |
14570555
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
末岡 栄三朗 佐賀大学, 医学部, 助教授 (00270603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末岡 尚子 佐賀大学, 医学部, 講師 (20321846)
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Keywords | 肺癌 / RNA結合蛋白質 / hnRNP B1 / トランスジェニックマウス / サーファクタントプロテインC |
Research Abstract |
(1)目的 heterogeneous nuclear ribonucleoprotein(hnRNP) B1蛋白質はRNAスプライシングやmRNAの核外輸送に関与する核内タンパク質であるが、私共はhnRNP B1の発現が、肺がんの早期から亢進していることを見いだしている。平成14年度はhnRNP B1蛋白質を肺に特異的に過剰発現するトランスジェニックマウスを作成した。本年度はトランスジェニックマウスのホモ接合体、ヘテロ接合体における肺組織の変化を経時的に解析することを目的とする。 (2)方法および結果 胎生後期から恒常的に肺胞上皮2型細胞特異的に発現する、肺サーファクタントプロテインC(SPC)遺伝子のプロモーターとhnRNP B1遺伝子のcDNAを融合させたトランスジェニックマウスを作成した。また、コントロール遺伝子としてgreen fluorescent protein(GFP)cDNAをSPCプロモーターに結合したコンストラクトを作成した。(平成14年度) これらのトランスジェニックマウスにおける導入遺伝子のコピー数の異なるストレインをそれぞれ5クローン樹立しそれぞれのクローンについてヘテロ接合体、ホモ接合体を交配によって得た。それぞれのマウスをバッククロスによって現在4系代目のマウスの解析中である。肺組織におけるhnRNP B1およびGFPの発現については免疫組織染色により確認を行った。肺組織における変化については現在ホモ接合体マウスを用いて径時的に観察中である。現在生後12ヶ月の時点での組織解析を行っている。今後肺癌の発生やブレオマイシン肺臓炎後の肺胞上皮増殖に及ぼす影響についても解析を予定している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tominaga, M.: "Detection and discrimination of preneoplastic and early stages of lung adenocarcinoma using hnRNP B1 combined with the cell cycle-related markers p16, cyclin D1, and Ki-67"Lung Cancer. 40. 45-53 (2003)
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[Publications] Iwanaga K: "Alteration of expression or phosphorylation status of tob, a novel tumor suppress or gene product, is an early event in lung cancer."Cancer Letter. 202. 71-79 (2003)
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[Publications] Wu S: "hnRNP B1 protein may be a possible prognostic factor in squamous cell carcinoma of the lung"Lung Cancer. 41. 179-186 (2003)