2002 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌における解毒酵素GSTP1の発現調節ならびに抗癌剤感受性についての検討
Project/Area Number |
14570559
|
Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
松瀬 健 横浜市立大学, 医学部附属病院, 教授 (90199795)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 道明 独協医科大学, 医学部, 教授 (80199702)
中島 淳 東京大学, 医学部, 助教授 (90188954)
伊藤 隆明 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (70168392)
|
Keywords | 肺癌 / 抗癌剤感受性 / 解毒酵素 / GSTP1 / DNA methylation |
Research Abstract |
1.肺癌培養細胞株におけるCpG islandのmethylationの解析 肺癌培養細胞のcell line A549を用いてGSTP1の発現状態をWestern blottingなどにて調べ、定常的に強い発現が見られることが確認された。同時に、同細胞からgenomic DNAを抽出、GSTP1のpromotor領域のCpG islandにおけるmethylationの状態をmethylation-specific PCR及びシークエンスにより調べたところ、ほぼmethylationはかかっていない状態にあった。 2.DNMTなどによるCpG islandの人為的なmethylation導入法について 上記1.の結果より、人為的にメチル化をCpG islandに導入することでGSTP1の発現を抑制しうると推測されたため、DNA methylationに関わる酵素であるDNMT-1,3a,3bのクローニングを行っているところである。 3.GSTP1の発現量と抗癌剤感受性との関連 GSTP1の発現量を変化させるため、GSTP1を発現するadenovectorとその発現を抑制するsiRNAを設計し作成、機能の確認をWestern blottingにて行った。 GSTP1の発現量の抗癌剤感受性への効果を検討するため、複数の抗癌剤(camptothecin, cisplatin,5-FU, paclitaxel)によるアポトーシス及びネクローシスの誘導をAnnexin Vと7-AAD、propiodium iodideを指標に、FACScanを用い検討している。
|