2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト臍帯血幹細胞を用いた血管平滑筋細胞の分化誘導-再生医学への応用を目指して-
Project/Area Number |
14570694
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
加藤 洋一 順天堂大学, 医学部, 講師 (00231259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯原 千治 順天堂大学, 医学部, 助手 (90281360)
杉本 耕一 順天堂大学, 医学部, 講師 (50281358)
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Keywords | 平滑筋細胞 / 分化 / 再生医療 / 骨髄間質細胞 / 臍帯血 / 平滑筋特異的タンパク / GFP |
Research Abstract |
近年、胚性幹細胞(ES cell)を用いた血管再生や、骨髄幹細胞を用いた血管新生療法が注目を集めている。しかし、前者に関しては倫理的な問題が残されており、後者に関しては末梢性血管疾患が現時点では主な対象である。一方、tissue-engineeringの手法を用いて作製される再生血管も、肺動脈圧程度の中等度以下の血圧の範囲内での使用に制限されており、その強度を増強するためには平滑筋細胞や間質細胞の分化誘導が急務である。本研究の目的は、臍帯血の間葉系幹細胞より、平滑筋特異的な平滑筋ミオシン重鎖遺伝子のcis-elementとGFPをリポーターとして平滑筋前駆細胞を分離し、平滑筋細胞の分化誘導を行うことである。本年はまず、本研究のprotocolを用いてマウス骨髄間質細胞にpEGFP/SM-MHC constructおよびpEGFP/SM22・constructのtransfectionを行うと共にヒト臍帯血からの間質細胞培養の確立を図った。pEGFP/SM22・constructのtransfectionを行ったマウス骨髄間質細胞でのGFP陽性細胞はその後、平滑筋細胞に特異的なマーカーを発現するようになり、骨髄間質細胞における平滑筋前駆細胞の存在が示唆されると共に本protocolが実際にworkすることが確認された(Kashiwakura et al.,Circulation 2003 in press)。現在臍帯血間質細胞への同constructのtransfectionを試行中である。
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Research Products
(1 results)