2002 Fiscal Year Annual Research Report
ステロイド抵抗性先天性ネフローゼ原因遺伝子産物Podocinの機能解析
Project/Area Number |
14570771
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
楊 國昌 杏林大学, 医学部, 助教授 (70255389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮東 昭彦 杏林大学, 医学部, 講師 (80255398)
細山田 真 杏林大学, 医学部, 講師 (00291659)
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Keywords | Podocin / Nephrin / スリット膜 / 細胞内蛋白輸送 / ネフローゼ |
Research Abstract |
1.ヒトPodocin cDNA およびラットPodocin cDNAのクローニング 各々ヒトおよびラット腎cDNAライブラリーをテンプレートに、各Podocin cDNAをクローニングした。さらにヒトについては、このクローニングで得られたfull-length Podocin cDNAを抗生物質耐性プラスミドに導入しコンストラクトを作製後、強制発現安定細胞株を樹立し、リコンビナントヒトPodocinを得た。 2.抗ヒトPodocin抗体および抗ラットPodocinの作製 N末端側ペプチドを認識する抗ヒトおよび抗ラットPodocinポリクローナル抗体を作製した。 3.Podocinの蛋白機能解析 2の抗体を用いて、以下の検討を行った。 ヒト単離糸球体と強制発現安定細胞株のPodocinはいずれも還元下49kDa、非還元下90kDa、150kDaであり、オリゴマー形成能を有することが判明した。免疫電顕により、その局在はヒト糸球体の上皮細胞足突起において、Nephrinと同局在性を有していた。 ラットについても同様に、糸球体においてネフリンと同局在性が明らかになった。 また、ヒト糸球体材料による免疫沈降法から、PodocinはNephrinの細胞内リガンドの一つであることが明らかになった。 現在、ピューロマイシンアミノヌクレオシド実験ネフローゼにおけるPodocinの発現変化についての解析を実行中である。
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