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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ステロイド抵抗性先天性ネフローゼ原因遺伝子産物Podocinの機能解析

Research Project

Project/Area Number 14570771
Research InstitutionKyorin University

Principal Investigator

楊 國昌  杏林大学, 医学部, 助教授 (70255389)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮東 昭彦  杏林大学, 医学部, 講師 (80255398)
細山田 真  杏林大学, 医学部, 講師 (00291659)
KeywordsPodocin / Nephrin / スリット膜 / 細胞内蛋白輸送 / ネフローゼ
Research Abstract

1.ピューロマイシンアミノヌクレオシドラット(PAN)腎症の作製および実験方法
PAN120mg/kg一回皮下注群3匹および対象群(生理食塩水)3匹を、day1からday5までおのおの連日屠殺後両腎を摘出した。この摘出腎を用いて、小胞体ストレス蛋白GRP78、スリット膜構築蛋白ネフリン、ポドシン、タイトジャンクション構築蛋白であるZO-1について、免疫蛍光染色を行った。また、ネフリン、ポドシンについては、各腎組織からmRNAを抽出し、real time RT-PCRを行った。
2.結果
PANラット群は、皮下注4日後から著明な蛋白尿を示した。一方、GRP78の局在は、対象ラット腎では糸球体ポドサイトに弱く認められたが、PAN投与群では、2日目からすでに対照群に比して、その染色強度は明らかに増加し、day5まで時間依存性にこの増加傾向を認めた。また、ネフリンとポドシンの染色強度は、対照群に比しいずれもday2から時間依存性にday5まで減少した。一方mRNAの発現変化については、ネフリンは対照群に比しday2とday3でむしろ増加し、day4と5で同レベルの発現を認めた。ポドシンmRNAは、終始その発現の変化は認められなかった。これらに対し、ZO-1の発現はday2からday3で対照群に比しむしろ増加し、day4から明らかな減少を示した。
3.考察
今回の検討で、PAN腎症の蛋白尿の出現の原因は、スリット膜構築蛋白ネフリンと共にポドシンの発現の低下によることが強く示唆された。しかし、これら両スリット膜構築蛋白の発現の低下は、リボソームでの蛋白の翻訳レベルでのdown regulationによることが推測された。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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