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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト血管平滑筋における酸素感受性イオンチャネルに関する研究

Research Project

Project/Area Number 14570778
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

勝部 康弘  日本医科大学, 医学部, 講師 (20246523)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 敏雄  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (90120013)
小川 俊一  日本医科大学, 医学部, 助教授 (50194436)
深澤 隆治  日本医科大学, 医学部, 講師 (80277566)
Keywordsイオンチャネル / 臍帯動脈 / 血管平滑筋 / 酸素感受性 / Caチャネル / ATP感受性Kチャネル
Research Abstract

ヒト臍帯動脈から酵素処理により血管平滑筋細胞を作成し低酸素,高酸素での差電流から酸素感受性イオンチャネルを推定する手法を用いた.着目したイオン電流はCa電流とK電流である.
1)帝王切開で出生した新生児につながる臍帯から約3cmほど切除し,実体顕微鏡下で臍帯動脈を剥離した.臍帯動脈に付着するゼリーをきれいに取り除き酵素処理により単一平滑筋細胞を分離した.
2)分離した単一平滑筋細胞を用いてパッチクランプ法(全細胞型)を応用し,血管の収縮に重要な役割を果たすCa電流とK電流の酸素感受性を調べた.
3)まずCa電流であるが,電流が小さく評価困難なためCaチャネルを通過するイオンとして30mMBa^<2+>を用いた.外液に100%N_2をバブリング還流液から100%O_2をバブリングした還流液に変えてもBa電流は変化しなかった.
4)続いてK電流の酸素感受性を調べた.外液を100%N_2バブリング還流液から100%O_2バブリング還流液にかえたところ,外向き電流が減少した.この差電流はATP感受性Kチャネル阻害剤であるグリベンクラマイドほぼ完全に抑制され,臍帯動脈に存在する酸素感受性イオンチャネルにATP感受性Kチャネルが含まれている可能性が示唆された.
以上のようにヒト臍帯動脈血管平滑筋を用い,その酸素感受性につき検討した結果ATP感受性Kチャネルが重要な役割を演じている可能性が示唆された.

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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