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2002 Fiscal Year Annual Research Report

種々の病態における心筋の脂肪酸代謝障害と糖代謝異常の検討―I-123 BMIPPダイナミック心筋SPECTデータのRutland解析とF-18・FDG PETによる比較検討―

Research Project

Project/Area Number 14570850
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

竹田 寛  三重大学, 医学部, 教授 (70106988)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐久間 肇  三重大学, 医学部附属病院, 助教授 (60205797)
松村 要  三重大学, 医学部, 助教授 (70126994)
Keywords心筋脂肪酸代謝 / I-123 BMIPP / Rutland解析 / 虚血性心疾患 / 抗癌剤による心筋薬物療法
Research Abstract

虚血性心疾患患者(16人)、抗癌剤による心筋障害患者(13人)および健常成人(15人)を対象として、I-123 beta-metyl-idophenyl-pentadecanoic acid(BMIPP)を急速注入した直後より、心筋のダイナミックSPECTを施行し、得られたデータをRutland法により解析して、投与後早期におけるI-123 BMIPPの心筋集積率を示すK値と、心筋からの排出が開始されるまでの時間を計測し、比較検討した。装置は、三検出器型SPECT装置(Toshiba GCA 902A)を使用した。
正常心筋におけるK値は、0.074±0.018、BMIPPの心筋よりの排泄開始時間は、230±57秒であった。正常心筋に較べ虚血心筋では、K値は有意に低下し排泄開始時間は短縮した(K=0.050±0.019;P<0.01,排泄開始時間=182±58秒;P<0.05)。一方、抗癌剤による心筋障害では、正常心筋に較べ、K値の軽度低下と排泄開始時間の高度延長を認めた((K=0.060±0.019;p<0.05、排泄開始時間=317±79秒;p<0.01)。
これらの結果より、虚血性心疾患における脂肪酸代謝障害は、主としてback diffusionの増加に反映されるのに対し、抗癌剤による心筋障害では、脂肪酸代謝速度の低下が主体であることが推測された。
本研究により、種々の心筋疾患における脂肪酸代謝障害の機序の違いを推測することができ、これらの病態を解明する上で有用であった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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