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2002 Fiscal Year Annual Research Report

シクロオキシゲナーゼ2(COX-2)選択的阻害剤の腫瘍特異的な放射線増感の開発

Research Project

Project/Area Number 14570858
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

松本 明  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80181759)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 章暢  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70283885)
副島 俊典  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20231384)
杉村 和朗  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00136384)
岸 和史  和歌山県立医科大学, 助教授 (70254547)
尾藤 利憲  神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (50324918)
KeywordsCOX-2阻害剤 / 放射線治療 / 血管新生因子 / 前立腺癌 / 血管肉腫 / 併用療法
Research Abstract

COX-2阻害剤の細胞増殖抑制効果、放射線増感効果についてin vitroでの実験を行った。
まず、放射線とCOX-2阻害剤との併用効果についてclonogenic assayを用いて細胞の生存率曲線を求めたところ併用群において生存率の低下が見られた。その作用機序に関してアポトーシス、細胞周期、血管新生因子(VEGF)について検討した。
アポトーシスに関連するp53、p21、Bax、Bcl-2、caspase-3の蛋白発現の変化をWestern Blotで検討したところ、COX-2阻害剤の併用にていずれの蛋白も変化は認められず、DNAの断片化も観察されなかった。Tunel assayにおいてもアポトーシスは極一部に認めるのみであった。現時点では増殖抑制効果に対してアポトーシスの関与する割合は非常に少ないと考えられる。
細胞周期についてはフローサイトメトリーを用いて検討した。照射後にG2期遅延が観察されたが、COX-2阻害剤の併用の有無によってG2/M期の割合、遅延の時間のいずれも有意な差は見られなかった。
血管新生因子(VEGF)依存性に増殖をする血管肉腫細胞を用いてVEGFの変化を観察した。VEGFは照射によって発現が上昇しており、COX-2阻害剤を作用させることによって発現が抑制されていた。
培養細胞系においてCOX-2阻害剤と放射線照射の併用は、細胞増殖抑制に関して相乗作用があり、その作用機序としてアポトーシスや細胞周期の変化はあまり関与していないことが示唆される。さらに血管系腫瘍においてのVEGF発現抑制という新たな結果からは、増殖因子を介した作用機序が関与していることが予想される。今後、放射線照射からVEGF発現に至るシグナルの経路とCOX-2阻害剤との関連をさらに検討する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Sasaki R: "Angiosarcoma treated with radiotherapy : impact of tumor type and size on outcome"Int J Radiat Oncol Biol Phys. 54・2. 1032-1040 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2015-11-18  

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