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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ADHDにおける反抗挑戦性と大脳辺縁系に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14570915
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

原田 謙  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (90293513)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 太田 節子  信州大学, 医学部, 助手 (90143974)
金子 智喜  信州大学, 医学部, 助手 (40324256)
天野 直二  信州大学, 医学部, 教授 (10145691)
Keywords注意欠陥多動性障害 / 反抗挑戦性障害 / 大脳辺縁系 / MRI / fMRI
Research Abstract

本年は,初年度として過去の文献をレビューし,研究計画を立案した。
過去におけるMRIを用いた注意欠陥多動性障害(ADHD)に関する脳の形態学的な所見は断定できるものが少なく、それぞれの報告によって異なる点も少なくない。それでもこれまで正常対照群との比較を行い,容積の減少の可能性が検討されている部位は,大脳全体の容積,前頭葉各部,脳梁,海馬,扁桃体,小脳中部である。ところでこれらの研究には,反抗挑戦性障害(ODD)の併存の有無を考慮して容積を比較している研究は見当たらなかった。従って,従来の研究結果が一致しない理由は,ODDの併存を考慮していないためである可能性があり,以上の各部の容積をODD併存の有無に分けて比較検討する必要がある。
対象は信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部を受診し,DSM-IVに基づいた半構造化面接によってADHDないしODDと診断された児童である。これらの対象児をADHD群,ADHD+ODD群に分け,大脳全体の容積,前頭葉各部,脳梁,海馬,扁桃体,小脳中部の容積を測定し比較検討を行っている。
容積比較と並行して実施を計画しているfMRIは新しい脳機能計測法であり、課題負荷などにおける脳機能の相対的な変化をみるものである。文献的には,実行機能の課題を遂行している時に活性化が認められるのは、前頭葉、特に帯状回や内側面、眼窩面であり、ADHDでは前帯状回での活性化が低下していると言う。なお,fMRIにおいてもODDに焦点を当てて施行された研究は見当たらなかったものの,怒りという情動に注目した研究では扁桃体での活性化が認められたという。
このためインフォームドコンセントを得られた対象に対しては,画像ないし音声によって反抗挑戦性を賦活する刺激装置を用いてfMRIを撮影し,ADHD群や対照群と比較することによって, ADHDにおけるODD併存を反映する脳局所部位を明らかにする予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 佐久間文子, 原田 謙: "ADHDの生物学的背景-行動・薬物療法・画像-"分子精神医学. 2・(4). 323-329 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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