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2002 Fiscal Year Annual Research Report

一酸化窒素による睡眠及び意識制御の可能性について

Research Project

Project/Area Number 14570950
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

松村 人志  大阪医科大学, 医学部, 講師 (50173886)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江村 成就  大阪医科大学, 医学部, 助手 (20247860)
黒田 健治  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (20170128)
Keywords一酸化窒素 / 脳 / レム睡眠 / 意識 / マイクロダイアリシス
Research Abstract

われわれは、ラットを用いた動物実験において、一酸化窒素(NO)合成酵素阻害剤やNO供与物質を脳内に投与することにより、主にレム睡眠が大きく変動することを突き止めている。さらにその作用部位が視床及び視床下部を含む領域に存在することも明らかにしている。そこで今回、まず、ラットにおいて、NO合成酵素阻害剤やNO供与物質を脳内に投与した際に、実際に脳内でNOが量的に変化するかどうか、さらに、生理的な条件下で、脳内のNOが、レム睡眠や意識状態の変化と連動して、変化しているかどうかについて、検討を行っている。
方法としては、ラットに麻酔下で手術を行い、脳波、筋電図、眼電図を記録する電極と、脳内に物質を投与するマイクロダイアリシス・プローブ、さらにNO測定用のマイクロダイアリシス・プローブを慢性的に埋め込んだ後、脳波、筋電図、眼電図を記録しつつ、またNO合成酵素阻害剤やNO供与物質を脳内に投与しつつ、エイコム社製の酸化窒素分析装置を用いて、脳内のNOの測定を行っている。
現在得られている結果では、測定系流路の溶液の流速が、NOの測定結果に大きく影響し、われわれが普段使用している流速(0.2μl/min)では、測定限界に近く、正確な変動を捉えられているか疑問が残る。また、NO測定系の流路や溶液内からの窒素酸化物等の混入が考えられ、さらにNO合成酵素阻害剤の分解物あるいは不純物がNOとして感知されている可能性もあるなどといった種々の問題を、今後解決していかなければ、信頼性の高い結果を得ることはできないと考えている。予想に沿ったNOの変動が見られない場合には、NO合成酵素阻害剤やNO供与物質を脳内に投与した際のレム睡眠の反応のメカニズムについて、種々の仮説を立てて、検証していく必要性が生じてくる。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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