2002 Fiscal Year Annual Research Report
良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん原因遺伝子の同定と細胞生物学的研究
Project/Area Number |
14570954
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
海老原 充 理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, 研究員 (80232974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 武男 理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, チームリーダー (30249958)
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Keywords | Epilepsy / BAFME / Potassium channel / Channellopathy / Founder effect / Linkage analysis |
Research Abstract |
良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん(Benign Adult Familial Myoclonic Epilepsy;以下BAFME)は、30〜40歳代で発症、常染色体優性遺伝型、高い浸透率、四肢のミオクロニー、痙攣発作、手の振戦などを特徴とする。BAFMEは日本人の症例しか報告されておらず、日本国内において解明しなければならない遺伝性疾患であると考えられる。 すでに報告した病因領域(8q23-24)にマップされる3つのカリウムチャンネル遺伝子には、点変異を見いだすことができなかった。そこで、これらの遺伝子を含んだ領域に、欠失ないし挿入変異が起きている可能性を調べるために、患者由来のリンパ細胞を樹立し、これを用いてFISHを行った。FISHによる解析においても、大きな欠失や挿入の可能性は否定された。 しかし、この結果では、これらの遺伝子がBAFMEに関与していないとは言い切れないため、次年度には、fibre FISHを行い、より狭い領域内での欠失や挿入がないかどうかを解析する。 さらに、この疾病が日本人特有であることから、すでに4.4cMに狭められた病因領域において、founder効果があるかどうかを解析した。解析には、10人から構成されるBAFME家系の他、5家系の協力を得、ハプロタイプ解析を行った。 その結果、解析した6家系においては、明確なハプロタイプの保存を明らかにすることができず、founder効果が存在しない可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Ebihara, M., Ohba, H., Ohno, S., Yoshikawa, T.: "Genomic organization and promoter analysis of the human nicotinic acetylcholine receptor a6 subunit (CHNRA6) gene : Alu and other elements direct transcriptional repression"Gene. 298. 101-108 (2002)
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[Publications] Ebihara, M., Ohba, H., Hattori, E., Yamada, K., Takeo Yoshikawa, T.: "Thanscriptionai activities of cholecystokinin promoter haplotypes and their relevance to panic disorder susceptibility."American Journal of Medical Genetics. Neuropsychiatric Genetics. (in press). (2003)