2002 Fiscal Year Annual Research Report
内分泌細胞におけるDiminuto遺伝子の発現調節とその翻訳産物の機能
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14571062
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
神部 福司 名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (00211871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 常夫 名古屋大学, 医学部, 講師 (80252245)
大森 幸子 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (20233273)
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40135380)
舟橋 啓臣 名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)
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Keywords | Diminuto / ステロイド / コレステロール / ミトコンドリア / アポトーシス |
Research Abstract |
我々は、コルチゾル産生副腎腺腫において発現が増大する遺伝子をRepresentational Difference Analysis法を用いてスクリーニングし、植物DiminutoのヒトホモログhDiminutoをクローニングした。更に、hDiminuto遺伝子の発現が内分泌細胞においてホルモンやサイトカインあるいは細胞の腫瘍化により調節されていること、またその高発現がanti-apoptoticに働くことを示してきた。こうした結果から、hDiminutoが内分泌細胞において極めて重要な働きを果たしていると考えられるが、その機能は不明な点が多い。そこで、未知のhDiminutoの機能を探る端緒として、酵母two hybrid systemを用いて、hDiminuto蛋白と結合する蛋白の同定を試みた。Matchmaker two hybrid system 3(米国Clontech社)を用い、baitとしてhDiminutoを用いて、pretransformed human cDNA library(Clontech社)の1.6x10^7個のcloneをスクリーニングし、hDiminuto蛋白と結合する蛋白を発現すると考えられる52個の酵母clone得た。このcloneをX-α-Gal添加培地で青色/白色選別を行い、青色を呈したcloneからプラスミドを精製し、塩基配列を決定した。この配列をBlast Searchにより検索すると、3つのcloneはミトコンアドリアの酵素に関係する蛋白のcDNAの配列と一致した。またcAMPを介する細胞内シグナル伝達系に存在する蛋白や機能不明な蛋白のcDNAの配列と一致した。hDiminutoはステロイド/コレステロール合成に関与する酵素である可能性とapoptosisを抑制する可能性が示唆されている。ミトコンアドリアはステロイド合成やapoptosisの制御に重要な細胞内オルガネラであり、現在、同定した蛋白とhDiminutoの相互作用を更に詳細に検討している>
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Research Products
(2 results)
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[Publications] X.Cao, F.Kambve, T.Miyazaki, S.Ohinori, H.Seo: "Novel human ZAKI-4 isoforms : Hormonal and tissue-specific regulation and function as calcineurin inhibitors"Biochemical Journal. 367. 459-466 (2002)
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[Publications] X.Cao, Kambe, S.Ohmori, H.Seo: "Oxidoreductive modification of two cysteine residues in paired domain by Ref-1 regulates DNA-binding activity of Pax-8"Biochemical and Biophysical Research Communications. 297. 288-293 (2002)