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2002 Fiscal Year Annual Research Report

TaqIB遺伝子型B2B2を有する糖尿病のHDL代謝と動脈硬化惹起性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14571113
Research InstitutionTokushima Bunri University

Principal Investigator

村上 透  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (90278028)

KeywordsHDL-C / pre β1HDL-C / CETP / Taq1B遺伝子多型 / コレステロール逆転送系 / 糖尿病
Research Abstract

血漿HDL-Cおよびpreβ1HDL-C濃度に影響を与える遺伝的要因についての検討を、110例の正常ボランティアにおいて行った。そして、CETP Taq1B遺伝子多型:B1B1、B1B2、B2B2およびHL-514遺伝子多型:C/T、C/C、T/Tについて調べ、その結果、CETP遺伝型B1アリルおよびHL-514遺伝型Cアリルが血漿HDL-Cとともにperβ1HDL-C濃度低下に関与する遺伝子多型であることが示された。
次に、CETP B1アリルとコレステロール逆転送系の関係について検討した。110例のボランティアから血液を採取し、その中でCETP B1アリルを有したものは65例であった。ホモ型であるB1B1を示した12例について検討すると、pre β1HDL-C濃度が肥満度BMIと逆相関すること、その関係はCETP濃度やCETP活性などとは独立して認められることが明らかとなった。すなわち、肥満の関与によって血清HDL-C濃度が低下するとともに、コレステロール逆転送系において重要な役割を担っているpre β1HDL-C濃度が低下することが示され、そのことがB1遺伝型において量賭であることが分かった。
糖尿病患者におけるCETP B1遺伝型を有する例について、さらにHDLリモデリングを解析した。その結果、環境的因子や血清脂質をマッチさせ、さらに薬物の影響を除外した条件下で検討すると、糖尿病のCETP B1アリルおよびHL-514Cアリルが血漿HDL-C濃度低下に関与する遺伝子型であることが判明した。
但し、pre β1HDL-C濃度との相関関係については、明らかな結果は得られなかった。その臨床的意義について、現在検討中である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 村上透: "スタチン系薬剤の多面的効果と安全性"名古屋内科医会会誌. 111. 39-50 (2002)

  • [Publications] 村上透: "HTGL多型と冠疾患高脂血症と動脈硬化"別冊・医学のあゆみ. 46-50 (2002)

  • [Publications] 村上透: "糖尿病ナビゲーター脂質の流れとその異常"メディカルレビュー社. 2 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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