2002 Fiscal Year Annual Research Report
常温体外循環開心術におけるNafamostat Mesilate投与下エンドトキシン吸着法によるサイトカイン誘導抑制と臓器障害軽減効果に関する研究
Project/Area Number |
14571123
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
竹吉 泉 群馬大学, 医学部, 講師 (60272233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 徹 群馬大学, 医学部, 助手 (20292584)
森下 靖雄 群馬大学, 医学部, 教授 (40145470)
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Keywords | 常温体外循環 / エンドトキシン吸着 / サイトカイン / 臓器障害 |
Research Abstract |
体重約25kgの豚を用い,血液800ml輸血下に体外循環を確立した.実験を,常温体外循環を行ったcontrol群と,常温体外循環下にエンドトキシン吸着を行ったPMX群との2群に分けた.大動脈遮断後,速やかにblood cardioplegiaを15分毎に2分間ずつ注入した.大動脈遮断時間は34分とし,体外循環離脱後2時間まで観察し,心機能を測定,動脈血液を採取した.PMXは80ml/minで体外循環確立時より実験終了まで行った.遮断解除後心室細動を生じた場合電気的除細動を施行し,心拍再開後は100/minでVVI pacingを行い,DOA5γを持続点滴した.心機能は体外循環前からの回復率(%)で示し,動脈血液ガスは体外循環前後の数値を比較した.現在実験途中ではあるが,現在までのところEmax, LVP, CO,-LVdp/dtはPMX群でcontrol群に比べ改善している.体外循環前のPaO_2(mmHg)は両群に差はなかったが離脱2時間後では,PMX群が良好な値を示している.IL-6, IL-8は体外循環前それぞれ基準値以下だったが,離脱2時間後にPMX群で低い傾向にある.引き続き実験を継続するが,常温体外循環でもポリミキンシンB固定化カラムによるエンドトキシン吸着を行うことにより,虚血再灌流傷害を抑制し,心・肺の臓器障害を軽減できることが予測される.
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 大木 茂, 竹吉 泉, 小池則匡, 松本光司, 森下靖雄: "常温体外循環開心術におけるエンドトキシン吸着の有用性"移植. 38・総会臨時. 168 (2002)