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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ガベキセート・メシレートを利用した心停止下膵腎同時移植

Research Project

Project/Area Number 14571142
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

杉谷 篤  九州大学, 大学病院, 講師 (00294934)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片野 光男  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (10145203)
山元 啓文  九州大学, 大学病院, 医員
Keywords腎移植 / 膵移植 / 温阻血 / 虚血再潅流障害 / 蛋白分解酵素 / サイトカイン
Research Abstract

温阻血後の膵腎自己移植モデルにおけるガベキセート・メシレートの膵腎機能保護効果
(目的)自己膵、腎の温阻血・再潅流障害に対する蛋白分解酵素阻害剤ガベキセート・メシレート(FOY)の効果を検討すること
(方法)雑種成犬を用いて膵体尾部を摘出潅流ののち頚部に自己移植、左腎を摘出潅流ののち腸骨窩に自己移植した。実験群は2群(FOY群、無処置群(C)群、各6頭)に分け、FOY群はFOY 5mg/kg/hrを再潅流1時間前より3時間後まで持続静注した。腎機能(Cr, BUN)、膵機能(Amylase, Lipase)、腎・膵組織血流(TBF)、末梢血単核球IL-1b mRM、を経時的に測定し、72時間後に犠牲死させ、病理組織標本、TUNEL染色を行い比較・検討した。
(結果)Cr, BUNはFO群において有意に上昇が抑制された(72時間Cr C群:11.25±2.4mg/dl, FOY群:5.19±3.3mg/dl)。腎血流はTBF(C群:0.495±0.016,FOY群:0.411±0.014)でFOY群が良好であった。膵外分泌機能はAmylaseがC群vs FOY群が2890IU/Lvs1950IU/Lであった。末梢血単核球中のIL-1b/GAPDHはC群:0.353土0.045,FOY群:0.144±0.023、膵組織中のIL-1b/GAPDHはC群:0.476±0.009,FOY群:0.202±0.006であった。病理組織学的にはFOY群では、急性尿細管壊死、膵実質の炎症細胞浸潤が軽減されていた。
(結語)FOYは膵・腎同時移植モデルにおいて虚血・再潅流障害を抑制し、腎機能・膵機能を改善した。
以上の結果は日本移植学会、ASTSで発表し、現在、英文論文として投稿中である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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