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2002 Fiscal Year Annual Research Report

癌免疫療法へ臨床応用可能な、血漿交換を伴わない免疫抑制物質除去療法の開発

Research Project

Project/Area Number 14571152
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

上田 祐二  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60254356)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寺本 和雄  東レ(株), 機能材料研究所, 主席研究員
山岸 久一  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40128723)
Keywords癌免疫療法 / 体外循環治療 / 免疫抑制因子 / TGFβ
Research Abstract

担癌の進行に伴い宿主の血中に増加してくる免疫抑制性の液性因子の中で、トランスフォーミング増殖因子β(TGF-β)はその根幹となるKey Cytokineである。種々のアミノ基含有ポリスチレン系極細繊維を用いてTGF-βの吸着効率を検討した結果、アミノ基としてジメチルヘキシルアミンが最も優れる(約70%の吸着効率)ことを検証した。このジメチルヘキシルアミン含有ポリスチレン系極細繊維を充填したカラム(容積2ml)を用いて、担癌ラットの治療実験を施行した。担癌ラットは、WKAHラットに化学誘発肝細胞癌であるKDH-8細胞を皮下接種して作製した。その結果、担癌10日目前後に本カラムを用いた体外循環治療を1回施行するだけで(大腿動脈脱血,大腿静脈返血で60分間体外循環)、非治療ラットに比し腫瘍の増殖は有意に抑えられ、また平均生存期間も有意に延長することが明らかになった。また化学療法との併用治療実験ではGemcitabineの1回投与と体外循環治療1回を組み合わせることにより、治療を行ったラットの3匹中2匹に長期間にわたる腫瘍の増殖抑制効果が認められ(Gemcitabine単独治療ラットでは3匹すべてが急速な腫瘍の増殖をきたした)、化学療法と本体外循環治療の併用療法の有効性が明らかにされた。本年度は体外循環治療前後のラットの細胞性免疫能の変化と、さらに臨床に即した化学療法や細胞免疫療法併用モデルでの有効性を検証していく予定である。またヒト治療用のモデルカラムを作製し、イヌでの大動物実験で、循環動態,呼吸動態の面からその安全性を検証していきたいと考えている。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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