2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571184
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
萱原 正都 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60224705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北川 裕久 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (80272970)
太田 哲生 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40194170)
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Keywords | 膵癌 / リンパ節転移 / 微少転移 / サイトケラチン / 免疫染色 |
Research Abstract |
保存膵切除標本のよるリンパ節での微小転移検索 まず、従来HE染色でリンパ節転移陰性と判定された9例を対象に微少転移の検索をretrospectiveにおこなった。すなわち抗cytokeratin(CK)抗体CK19抗体を使用)による免疫染色とHE染色を併用した完全連続切片による微少転移の検出結果と従来の5mm間隔連続切片におよる検索結果を比較した。 微小転移とは、従来法では発見できなかったが完全連続切片法にて新たに発見できたすべての癌転移巣と定義した。9症例、474個のリンパ節に対し完全連続切片法を行い、リンパ節を含む16505切片を検索した結果、6症例(67%)、10個(2.1%)に微小転移が認められた。微小転移は細胞集塊を形成するか、管腔を形成する転移で、single cellの所見は見られなかった。部位別には膵頭前・後部リンパ節に6個(13aが4個、17aが2個)、腸間膜根部リンパ節に4個(14aが2個、14bが1個、14vが1個)であった。症例別では1例が3個に(17a,13a,13a)2例が2個に(14a,14aと13a,14v)3例が1個に(17aと13aと14b)微小転移を認めた。なお、大動脈周囲リンパ節(16)には微小転移は存在しなかった。 以上の結果をみると、膵癌におけるリンパ節への微小転移の頻度は予想以上に高いことが判明し、このような膵癌の臨床病理学的特徴を理解した上で、膵癌治療に望む必要があると考えられた。
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