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2003 Fiscal Year Annual Research Report

マウス肝切除モデルにおけるcDNAマイクロアレイを用いた遺伝子解析

Research Project

Project/Area Number 14571216
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

田中 邦哉  横浜市立大学, 医学部, 助手 (10295503)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林崎 良英  理化学研究所, ゲノム科学総合研究センター, 研究職 (70192705)
渡会 伸治  横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10244477)
Keywords肝切除 / 肝不全 / cDNAマイクロアレイ / マウス
Research Abstract

【背景】肝悪性腫瘍の治療において、許容肝切除量を増大させ、治癒切除率の向上、術後肝不全の抑制、ひいては予後の改善を得るために、過大肝切除後の肝不全機構を解明し、その対策を開発する事が重要である。
マウスでは70%肝切除モデルは肝再生モデルとして確立されており、それをノックアウトマウスに応用するなどして様々な肝再生の機序解明のための研究がなされている。しかしながら、手技的に困難なこともあり、マウスにおいては致死的な肝切除モデルは確立されていない。
【目的】今回、私たちは、C57BL/6J雄生8週齢マウスを用い、マウス90%肝切除モデルを過大肝切除モデルとして作成した。さらに、肝切除後の肝不全と肝再生の機構を遺伝子発現レベルで解明し、過大肝切除後肝不全の予防対策を開発するために、肝再生モデルとして70%肝切除モデルと過大肝切除モデルとして90%肝切除モデルを用いマイクロアレイを用いた解析を行った。
【結果】90%肝切除モデルは、全例、死亡し、過大肝切除による致死モデルとして確立することができた。そして、マイクロアレイにおいて両モデルは、遺伝子発現パターンが異なり、90%肝切除モデルにおいては、肝再生に関連する遺伝子群の低発現が認められ、さらに、代謝経路の障害が認められ、再生機構に抑制が生じていると考えられた。詳細については、現在、検討中である。
また、肝再生に重要な因子のであるIL-6やTNF-alpha receptorのノックアウトマウスを用いた肝切除モデルの作成を行い、正常のマウスと比較して、肝再生の遅延が認められることを、確認した。
【今後の展望】ノックアウトマウスを用いて、マイクロアレイによる、遺伝子発現解析を行う予定である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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