2004 Fiscal Year Annual Research Report
cDNAマイクロアレイを用いた抗癌剤耐性関連遺伝子の検討
Project/Area Number |
14571225
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
久保田 哲朗 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (00118944)
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Keywords | CDNAマイクロアレイ / 胃癌 / クラスタリング / 抗癌剤感受性 / MTTアッセイ / 耐性関連遺伝子 / mRNA |
Research Abstract |
前年度には,HCT-15から作製したCOX-2 cDNAプラスミドtransfectant(TR-5)は親株に比して5-FUおよびCDDPに対する耐性を獲得しており,multidrug resistant protein-1(MRP), thymidylate synthetase(TS)のup-regulationが観察された。今年度はwild HCT15, transfectant(TR-5)およびCOX-2高発現株であるHT-29, MKN-45を対象として,COX-2阻害剤JTE-522による耐性克服検討を,MTTアッセイおよびヌードマウス可移植性ヒト癌株を用いて検討した。MTTアッセイにおいては,HCT-15に対するCDDPの抗腫瘍性は100μMのJTE-522(単独では抗腫瘍効果なし)の添加によって変化しなかったが,TR-5におけるIC_<50>は17.3μg/mlから8.6μg/mlに低下した。100μMのJTE-522の添加はHT-29およびMKN-45に対するCDDPまたは5-FUのin vitro抗腫瘍効果を増強した。ヌードマウスに移植されたHT-29およびMKN-45に対するCDDPの抗腫瘍効果は単独では効果を示さないJTE-522の追加により,推計学的に有意に増加したが,5-FUについてはこの増強効果は認められず,in vivoにおける5-FU耐性にはTSではなく,dihydropyrimidine dehydrogenase(DPD)がより強く関与している可能性が示された。
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Research Products
(6 results)