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2003 Fiscal Year Annual Research Report

抗血管新生因子NK4遺伝子及び自殺遺伝子を併用した肝癌に対する遺伝子治療の研究

Research Project

Project/Area Number 14571246
Research InstitutionHyogo College of Medicine

Principal Investigator

平野 公通  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (90340968)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (30252018)
藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
Keywords肝癌 / NK4 / HGP / 血管新生 / 遺伝子治療
Research Abstract

肝癌の血管新生、浸潤および転移を阻害することにより腫瘍の進行を抑制する新たな肝癌治療戦略として肝細胞増殖因子(HGF)のアンタゴニストであるNK4に着目して検討を行った。
(方法)1.ベクターとしてCMVブロモーター下にNK4を発現するアデノウイルスベクターAdCMV.NK4を用い、コントロールにはLacZを発現するAdCMV.LacZを用いた。まずin vitroでヒト肝癌細胞株にリコンビナントHGFを作用させ、NK4を導入しHGFのレセプターであるc-Metのリン酸化を検討した。次いでin vitroにおけるNK4の腫瘍細胞増殖に及ぼす効果を検討した。
2.ヒト肝癌細胞株を用いてマウス皮下腫瘍モデルおよびマウス肝腫瘍モデルの2種の動物モデルを作製し、NK4を導入してin vivoにおける腫瘍抑制効果を検討した。
3.導入後の腫瘍組織を摘出し、組織学的解析を行った。
(結果)1.in vitroにおいてNK4はリコンビナントHGFによるc-Metのリン酸化を完全に抑制した。しかしながらNK4はin vitroでは腫瘍細胞増殖に影響を与えなかった。2.in vivoの検討で導入後5週で皮下腫瘍:NK4群144.3±89.8cm^3、コントロール群1442.7±340.8cm^3;肝腫瘍はHepatic Replacement AreaでNK4群12.3%、コントロール群38.0%と両モデル共にNK4導入により著名に抑制された。3.CD31による免疫染色でNK4導入群では皮下腫瘍、肝腫瘍共に血管新生が著名に阻害されており、TUNEL染色ではアポトーシスの誘導を認めた。
(結論)本研究によりNK4の腫瘍血管新生阻害による肝癌増殖抑制が示され、HGF-c-Metを標的とした新しい肝癌治療戦略の可能性が示唆された。現在本研究の結果をふまえ、自殺遺伝子治療を併用し、さらなる肝癌治療効果を得るべく検討を行っている。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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