2002 Fiscal Year Annual Research Report
加齢による虚血耐性の変化と細胞周期制御蛋白の関与についての基礎的研究
Project/Area Number |
14571288
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
長谷川 滋人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00247850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 康成 大阪医科大学, 医学部, 専攻医
堀本 仁士 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70247849)
佐々木 進次郎 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10084881)
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Keywords | 細胞周期 / unloading / Cyclin D / 虚血耐性 |
Research Abstract |
方法 1)8〜10週齢のSDラットを全身麻酔、呼吸管理下に、開胸し、冠動脈前下行枝を結紮、閉胸した。 2)1)で作成したラットの心臓を2週間後に摘出し、免疫染色法にてcyclinD2,cyclinD3を同定した。 3)1)で作成した心不全ラット(ドナー)の心臓を摘出し、別のラット(レシピエント)を全身麻酔下に開腹、摘出心の大動脈とレシピエントの腹部大動脈、摘出心の肺動脈とレシピエントの下大静脈をそれぞれ吻合し、左室unloadingを2週間行った。 4)2週間の左室unloadingの後、摘出し、免疫染色法にてcyclinD2,cyclinD3を同定した。 5)2週間の左室unloadingの後、4)で使用しなかったラットの心臓を摘出し、Langendorff冠灌流下に、20分の全虚血、60分の再灌流を行い、血行動態、再灌流後の心筋梗塞範囲を測定した。 6)対照群として、開胸及び、閉胸のみを行ったsham手術群の心臓を4週間放置後に摘出し、免疫染色法にてcyclinD2,cyclinD3を同定した。 7)同様に、sham手術群の心臓を4週間放置後に摘出し、Langendorff冠灌流下に、30分の全虚血、60分の再灌流を行い、血行動態、再灌流後の心筋梗塞範囲を測定した。 結果 1)心筋梗塞後2週間を経過したラットの心臓のcyclinD2,cyclinD3は発現が増強する傾向を示した。 2)異所性心移植による左室unloadingを2週間行った後の心臓ではcyclinD2,cyclinD3の発現が低下する傾向を示した。 3)Langendorff冠灌流実験では左室unloading群では虚血耐性が維持される傾向を示した。
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