2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571312
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小野 恭裕 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40294409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉生 憲志 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40325105)
富田 享 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90237115)
田宮 隆 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50252953)
小野 成紀 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (40335625)
徳永 浩司 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (40294467)
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Keywords | 脳腫瘍 / 遺伝子治療 / ウイルスベクター |
Research Abstract |
遺伝子治療に用いるベクターのうち、アデノウイルスベクターは遺伝子導入効率が高いものの、腫瘍細胞への感染特異性が低いなどの欠点が指摘されている。より効率的に脳腫瘍への遺伝子導入を行うためにベクターの改良を行うことが本研究の目的の一つである。従来の非増殖型アデノウイルスに変えて増殖型アデノウイルスをベクターとして用いる実験を試みた。増殖型アデノウイルスを用いると感染効率が上がることは確認されたが、ウイルスの持つ毒性が問題となりこの点が臨床応用するためには課題と考えられた。もう一つの研究はCDやUPRTを用いた遺伝子治療を行う場合の細胞内で起こっているapoptosisのメカニズムの研究である。グリオーマ細胞を用いて細胞周期やapoptosisを制御している細胞内因子の発現をmRNAと蛋白レベルで検討し関与するカスケードの探究を行った。 またアデノウイルスベクターを用いて大腸菌cytosine deaminase(CD)およびuracil phosphoribosyltransferese(UPRT)遺伝子などの薬剤変換酵素遺伝子を導入しprodrug投与にて治療を行う、いわゆる薬剤感受性遺伝子治療を悪性グリオーマの治療に応用すべく基礎研究を行ってきた。これらの遺伝子治療に加えて放射線療法を併用することで治療効率があがることがわかった。これらの結果については種々の学会および雑誌で発表してきた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 黒住和彦他: "Neurofibromatosis type 1に合併した下垂体腺種の1例"脳神経外科. 30. 741-745 (2002)
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[Publications] Terada, et al.: "Prognostic value of loss of hetorozygosity around three condidate timer suppressor genes on chr. 10z om astrpcutmas"J. Neuro Oncology. 58. 107-114 (2002)
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[Publications] Kanbara, et al.: "Combined radiation and gene therapy for brain tumors with udenovirus-mediated transfer of CD and UPRT genes"Concer Gene Therapy. 9. 840-845 (2002)