2002 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム不安定性作用因子群の反復分散型発現抑制による腫瘍悪性度評価システムの開発
Project/Area Number |
14571317
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
朴 啓彰 高知医科大学, 医学部附属病院, 講師 (60333514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中林 博道 高知医科大学, 医学部, 助手 (70346716)
豊永 晋一 高知医科大学, 医学部, 助手 (90335927)
清水 惠司 高知医科大学, 医学部, 教授 (50162699)
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Keywords | genomic instability / check point / immortalization / apoptosis / telomerase / cyclin / cdk / glioma / collagen |
Research Abstract |
臨床経過ならびに病理診断にて悪性グリオーマと診断された症例の術中摘出組織からテロメラーゼ活性を測定した。すなわち、-80度で凍結した腫瘍組織を3CHAPS lysis bufferを加えてホモジナイズし、氷上で30分間静置した後、4度にて10,000回転で20分遠心した。その上清検体からTRAPEZEキットを用いたPCR-based electric repeat ammplication protocol assay法にてテロメラーゼ活性を測定した。PCR産物を10% polyacryramide gelにて電気泳動し、ゲルを染色、鮮明なラダーバンドが検出できた検体を陽性とした。正常脳組織は陰性で、悪性グリオーマ組織では陽性となることを確認した。組織悪性度とテロメラーゼ活性値との正の相関関係は得られなかった。 コラーゲンゲルによる脳腫瘍細胞の3次元培養を試みた。まず、グリオーマ細胞株から6穴培養プレート上に10^5個/ウェルの細胞数を調整し、既存の抗がん剤を溶かしたコラーゲンゲル内に包埋し、24時間インキュベーションした。薬剤を洗浄除去後Neutral Redで生細胞染色し、ホルマリン固定・乾燥させ、画像比色定量が行えることを確認した。薬剤濃度依存に、細胞増殖が抑制されることを確認した。次に、術中脳腫瘍摘出組織を細胞分散酵素処理し、浮遊細胞化した。これをコラーゲンゲル懸濁液に移し、上記同様に生細胞染色・定量できることを確認した。 細胞周期G1/S期の活性化調節因子であるサイクリンE/CDK2を阻害するために、ヒトCDK2の5'端末から20merのアンチセンスを合成中である。
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