2004 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム不安定性作用因子群の反復分散型発現抑制による腫瘍悪性度評価システムの開発
Project/Area Number |
14571317
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
朴 啓彰 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (60333514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 惠司 高知大学, 医学部, 教授 (50162699)
豊永 晋一 高知大学, 医学部附属病院, 助手 (90335927)
中林 博道 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (70346716)
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Keywords | genomic instability / check point / immortalization / apoptosis / telomerase / cyclin / cdk / glioma / collagen |
Research Abstract |
プレート上に10^5個/ウェルの細胞数を調整してアテロコラーゲンゲル内に包埋し、抗がん剤を添加培養後にニュートラル=レッド染色を行い、続いてホロマリン固定乾燥後に画像比色定量を試行、細胞増殖能を評価できることを確認した。しかしながら、肝心の術中標本組織からのprimary culture細胞では、継体培養初期の不安定状態におけるアテロコラーゲンゲル自体の増殖抑制作用によるためか、一定の細胞増殖曲線を得ることはできなかった。この培養系では、細胞周期調節因子のアンチセンスやiRNAを用いての経時的、反復型増殖抑制測定は困難であると判断した。因って、術中標本組織から、酵素を用いないprimary explant法でprimary culture細胞を通常の2次元培養し、十分な増殖培養下でのgenome instabilityに関与する遺伝子発現変動パターンを解析するアッセイ系に変更した。さらに、primaryculture細胞に対して、抗がん剤添加や放射線照射によるgenome instabilityを増強させる条件下での遺伝子発現の影響を解析している。また、genome instability増強条件下で再増殖する細胞群の遺伝子発現変動パターンも解析し、臨床悪性度との相関性を調べている。 遺伝子発現変動パターンでは、DNAマイクロアレイを用いたアッセイ系を検討中である。悪性脳腫瘍での発現データーベースを基にしたin silico解析を行い、癌遺伝子系約200個、癌抑制遺伝子系約200個、DNA修復機能遺伝子および薬剤耐性遺伝子系約100個、細胞周期制御系約300個、アポトーシス系約200個など総計約1000個の遺伝子群に絞りこむ作業は終了している。
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