2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571341
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山口 文雄 日本医科大学, 医学部, 講師 (70267219)
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Keywords | glioma / FGF / FGFR / tumor suppressor |
Research Abstract |
chromosome10qは悪性グリオーマ、特に膠芽腫において欠失があることが多いと言われる。 FGFR2はその遺伝子座がchromosome10q25.3-26にありこの領域は悪性グリオーマ、特に神経膠芽腫において欠失があることが多いと言われるためFGFR2 geneの有無を調べたところ(Southern blotにて)geneは存在することが解った。しかし、この部分でLOH(Loss of heterozygosity)が起こっているとの報告があり、variantが発現している可能性を検討してきた。そこで、LOHによる不完全なmRNAが転写されているかを、FGFR2のうち遺伝子配列が既知の各exon内のPCR primerを5'方向、3'方向それぞれに作成しone-direction PCRを行ってきた。これまで解析を行ったexonでは増幅されてくるPCR産物はなく、さらに他のexonの解析を進めている。 また、geneは存在してもmRNAへ転写されないgene silencingが起こっていることが考えられた。その一つのメカニズムとしてのpromoterのmethylationについて検討したところ、やはりhypermethylationが起こっており、これが悪性神経膠腫においてFGFR2を発現させないメカニズムの一つであると考えられた。 現在FGFR2の既知のvariantのベクターを作成中であり、これをglioblastoma cell lineへ導入し、その増殖、形態、移動能などを解析する準備をしている。 FGFR2が腫瘍化抑制効果を持つとするならば、FGFR2発現を誘導する方法を見出し、神経膠腫の治療への可能性を検討したい。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Yamaguchi F, Morrison RS, Gonatas NK, Takahashi H, Sugisaki Y, Teramoto A.: "Identification of MG-160, a FGF binding medial Golgi sialoglycoprotein, in brain tumors : an index of malignancy in astrocytomas."Int J Oncol.. 22(5). 1045-1049 (2003)