2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571355
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
相澤 俊峰 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50282132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大沼 正宏 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90344663)
山田 則一 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90333806)
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Keywords | 軟骨細胞 / テストステロン / アポトーシス / 細胞増殖 / エストロゲン |
Research Abstract |
平成14年度は2つの実験を行った。まず、ネンブタール腹腔内麻酔下に8、15週齢の雄の日本白色家兎から精巣を摘出した。10週齢、15週齢、20週齢、25週齢でそれぞれ安楽死させ、その大腿骨頭を摘出した。すなわち精巣摘出-屠殺時期で、8-10週群、8-15週群、8-20週群、8-25週群、15-20週群の5つのグループを作った。屠殺時に採血し、テストステロン濃度が検出閾値以下(0.5ng/dl)であることを確認した。脱灰、パラフィン包埋後、2.5umの薄切スライドを作製し、その約半数について、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色を行った。増殖細胞層の柱状構造が正常家兎より早く、15週齢で乱れ、また増殖細胞層の軟骨細胞の形態が不規則に肥大化する傾向がみられた。また、正常ではおおよそ20週齢で閉鎖する成長軟骨板が25週齢でも残存していた。 次いで、in vitroでの軟骨細胞に対する性ホルモン負荷の影響を探る目的で、軟骨細胞の分離培養を行った。胎生17日目のニワトリの胸骨を摘出し、HE染色で頭側1/4が肥大細胞で、尾側1/2が非肥大細胞で構成されていることを確認した。胸骨の頭側5mmと尾側8mmを採取し、Gerstenfeldら(1989)の方法に準じて培養した。培養した細胞からRNAを抽出し、reverse transcriptaze-polymerasee chain reaction(RT-PCR)法を行った。頭側の軟骨細胞はX型コラーゲンを、尾側の細胞はII型コラーゲンを産生していた。すなわち、mRNAレベルで、前者が成熟した肥大細胞、後者が未成熟の非肥大細胞であることが確認された。この細胞培養系を用いて、性ホルモンの負荷実験を行う予定である。
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