2002 Fiscal Year Annual Research Report
正常間葉系細胞への骨形成因子(rhBMP-2)遺伝子導入による延長仮骨形成促進
Project/Area Number |
14571365
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
土屋 弘行 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40227434)
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Keywords | 骨形成因子 / BMP-2 / 仮骨延長 / 遺伝子治療 / 創外固定 |
Research Abstract |
pEGFP-C3(Clonetech杜)のMultiple cloning siteにrhBMP-2遺伝子を組み込んだプラスミドはすでに作成済みである.シーケンスを行い塩基配列の確認を行った.作製したプラスミドをlipofectionによって,マウスの線維芽細胞株であるC2C12およびNIH3T3に遺伝子導入を行なった.C2C12はBMP-2蛋白の添加培養により骨形成性となることが判明しており,一方NIH3T3は骨形成性とならないことが判明している.遺伝子導入された細胞はG418による選択後,蛍光顕微鏡およびレーザー共焦点蛍光顕微鏡にてGFPの励起光により遺伝子導入を確認した.現在安定発現するクローン株を作製中である. また,ラットの大腿二頭筋内にI型collagenスポンジとともに埋入したプラスミドに生体内electroporationを行い,筋肉内異所性仮骨形成を行なった.目標とした細胞は筋芽細胞および血液より供給される細胞である.3週目の標本にて筋外の間質組織にGFPの蛍光を認めたが,骨梁の形成は認められなかった. ラットの大腿骨に5mmの骨欠損(一期的延長)を作製し,同様にcollagenに包埋したプラスミドを埋入し,electroporationによる遺伝子導入を行なった.骨髄からの遊走細胞を目標にした.3週目の標本にて一部GFPの蛍光を認めたが,骨梁の形成は認めなかった.経時的な標本の作製中である.
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