2003 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄由来間葉系幹細胞による骨・軟骨欠損部修復に関する研究 -Cell sorterを用いて-
Project/Area Number |
14571380
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
望月 由 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10284192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安永 裕司 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40253075)
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Keywords | 骨髄由来間葉系幹細胞 / cell sorter / 骨芽細胞 / 軟骨細胞 / 誘導培地 |
Research Abstract |
これまでのわれわれの研究で骨髄由来間葉系幹細胞により骨・軟骨欠損部が修復されることが明らかにされた。しかし、骨髄由来間葉系幹細胞は必ずしも単一の種類の細胞から構成されている訳ではないと考えられた。そこで、より多くの骨髄由来間葉系幹細胞を採取するために、表面マーカーのCD34が陰性でSca-1が陽性な細胞、すなわち最も未分化で長期間骨髄再構築能を有すと考えられる細胞を用いることとした。これらの細胞は付着系細胞であるため、Cell sorterで分離して採取する際に細胞が途中で付着し一定して採取することが困難であった。しかし、手技の向上とともに一定して採取できるようになってきた。CD34(-),Sca-1(+)の細胞はいずれも小型で均一な紡錘形を呈していた。CD34(-),Sca-1(+)の細胞は培養開始後3日では接着細胞中0.3%にすぎなかったが、7日から10日にかけて細胞数が増加し全体の約3〜4%を占めた。しかし、その後は3週目までほぼ同じ割合を維持し続け、4週目以降再び減少していった。また、骨芽細胞への誘導培地を用いると骨芽細胞に容易に誘導された。以上より、昨年度はCD34とSea-1の細胞表面マーカーを用いた骨髄由来間葉系幹細胞の採取に世界に先駆けて成功し、さらに骨芽細胞への分化にも成功した(望月担当)。 本年度は軟骨細胞への誘導培地を用いて軟骨細胞に誘導出来るか否かを検討するとともに、脂肪細胞や他の細胞への分化能力についても検討する。そして、分化の系統が解明されることを目標とする(望月担当)。さらにこれらのデータをもとにin vivoの系への研究の進展を図る予定(安永担当)である。
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