2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571386
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松本 智子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30239107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚崎 智雄 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (50315230)
弦本 敏行 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (60304937)
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Keywords | 変形性関節症 / インシュリン様成長因子(IGF) / インターロイキン / 関節軟骨 |
Research Abstract |
一般的に正常関節軟骨では基質の合成と分解が一定のバランスをもって維持されており、のの調和がくずれることで軟骨の破壊が進行する。変形性関節症における関節軟骨の破壊どのように制御されているのか知るために、我々は以前より軟骨基質の最も強力な合成促因子の一つであるインシュリン様成長因子(insulin-like growth factor, IGF)-Iに注目研究をおこなってきた。最近、OA軟骨ではこのIGF-Iに対する反応性が低下しているとも報告されているため、今回は軟骨分解の強力な因子の1つであるインターロイキン(II1βの作用に、IGF-1がどのような作用を示すかを研究した。 ヒト軟骨細胞を単層培養および、三次元培養を行なった。IL-1βとIGF-Iを単独または同時添加し、軟骨細胞よりtotal RNAを抽出した。RT-PCR法で軟骨基質成分(アグリカン、コラーゲン)、あるいはそれらの分解酵素である各種マトリックスプロテアーゼの発現を調べた。IGF-IはIL-I存在下でもプロテオグリカンやコラーゲンの発現を亢進した。IL-1添加により各種マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP-1-3,-9,-13)の発現がみれれたが、IGF-Iによりこれらの発現はほとんど抑制されなかった。関節破壊に対するIGF-Iの防護作用については今後さらに研究していく予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Matsumoto, T. et al.: "Inappropriate serum levels of IGF-I and IGPBP-3 in patients with rheumatoid arthritis"Rheumatology (Oxford). 41. 352-353 (2002)
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[Publications] Tsukazaki T et al.: "Functional domains of paired-like homeoprotein Carl1 and the relationship between dimerzation and transcription activity"Gene Cells. 7. 1135-1147 (2002)