2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14571433
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Research Institution | OSAKA University |
Principal Investigator |
柴田 政彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50216016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 隆弥 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00335358)
林 行雄 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (60294063)
真下 節 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60157188)
宮内 哲 独立行政法人通信総合研究所, 関西先端研究センター・知覚機構研究室, 室長
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Keywords | 脳機能画像 / 痛み / 機械的侵害刺激 / functional MRI / 第二次体性感覚野 |
Research Abstract |
平成14年度の実績を踏まえ,機械的侵害刺激に対する,大脳皮質第二次感覚野の興奮部位をより詳細に解析した。16名の健康成人の効き足の足背部に対して,針付ローラーによる刺激,針付プレートの刺激,タオルによるブラッシングの3種類の刺激を与え,脳の活動部位を検討した。6秒間の刺激のオンオフを3回繰り返した。MRIはGE社製、1.5Tを用い,single-shot gradient-echo EPI sequence(TE:40ms, TR:3s, flip angle:90度,matrix:64X64,FOV:300X300mm, slice thickness:3mm)による撮像を行った。画像解析にはSPM99を用いた。針付ローラーによる刺激と針付プレートの刺激では痛みの強さは,(numerical rating scale)はほぼ7で同じであった。機械的侵害刺激により大脳皮質の一次二次感覚野,島,前帯状回,頭頂連合野,補足運動野に活動が見られた。タオルによるブラッシングでは大脳皮質の一次感覚やのみに活動が見られた。針付ローラーの刺激のほうが活動が強く,両側の大脳皮質の第二次感覚野の全体にわたり活動がみられたのに対して,針付プレートによる刺激では,大脳皮質の第二次感覚野の後方にのみ活動が見られた。この差異には統計学的有意差が認められた。動的な痛みと静的な痛みとで,脳の活動部位に違いが見られたことは,同じ機械的刺激でも認知機構が異なることが示唆された。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 岩倉建夫, 大城宜哲, 柴田政彦, 真下節: "機械的侵害刺激(Pinprick)による痛みの脳内活動領域の検討 functional MRIを用いた研究"Pain Research. 17. 36 (2002)